2020年9月9日7:00
大日本印刷(DNP)は、ECサイト・通販業務支援システム「CommerceLine SP」に、外食・中食業界向けに、宅配予約や店舗受け取り(テイクアウト)の受付機能を追加し、2020年9月8日に提供を開始すると発表した。同新機能は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた外出自粛などによってニーズが高まる宅配やテイクアウトに対応したもの。店舗の状況に応じた注文数の上限や受け取り時間の管理が可能で、人手が不足しがちな店舗の業務効率化や新たな顧客の獲得、既存顧客とのエンゲージメント(関係)強化などを支援するという。
DNPでは今回、「店舗受取」「宅配予約」「事前決済」等の機能を実装させ、宅配やテイクアウトに対応するとともに、メールを通じて顧客との接点が取れるようにする。
具体的には、店舗ごとに対応可能な注文件数を管理して、注文状況に応じた待ち時間を各店舗で設定することで、顧客の待つ時間を減らし、顧客満足度の向上と店舗スタッフの生産性向上を図る。なお、宅配予約は、自社で配達機能を持ち、宅配サービスを実施している事業者のみ利用可能だ。
また、多様な外食の業態や複数の外食ブランドを持つチェーン店型の企業の利用も想定し、本部と各店舗の両方に「CommerceLine SP」の利用権限を付与することができる。これにより、チェーン店本部で、提供する商品や価格、特定のエリアでの限定キャンペーンを一斉に設定することが可能で、各店舗では状況に応じて受注件数や受け取り時間を個別に設定することができる。
さらに、「CommerceLine SP」はメール配信機能を備えており、誕生日等の顧客の属性や注文頻度などで抽出した顧客に対して、キャンペーン情報やクーポンなどを配信することが可能だ。また、店舗の注文サイトにどのWebサイトからアクセスしてきたかによって、異なるクーポンを発行するなど、さまざまなキャンペーンが可能で、顧客に継続的な利用を促すアプローチができるという。
価格は、初期導入費:800万円~、月額利用費:60万円~となる。DNPは、「CommerceLine SP」を大手外食チェーンをはじめ、外食・中食業界に広く提供するとともに、今後も機能を拡充させて、企業や店舗スタッフの業務効率化を支援していく。また、ECサイトや実店舗における生活者の体験価値(カスタマーエクスペリエンス)の向上に向けて、企業のデータの活用を支援し、企業と生活者のエンゲージメント強化を支援していきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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