2012年9月7日0:36
NTTデータは、中国現地法人の投資会社、恩梯梯数据(中国)投资有限公司(NTT DATA(CHINA) INVESTMENT CO., LTD)を通じ、中国の日系流通業界向けに情報システム開発を展開する、上海英夫泰尔克软件开发有限公司(上海インフォーテック社)が行う第三者割当増資を引き受け、8月14日にすべての手続きが完了したと発表した。なお、出資比率は同社のすべての株主が所有する総株式の約20%となる。
NTTデータグループは、海外での事業拡大に積極的に取り組んでおり、成長が見込まれるアジア地域においても、積極的な事業拡大を進めている。
アジア地域において、中国はカード決済の最大市場であり、標準的なカード決済手段である中国銀聯カードは、発行枚数が28.5億枚、年間取扱高は15.9兆元(約195兆円)に至っている。また、近年、日系流通業界はグローバル進出、特に中国進出を加速しているため、現地におけるカード決済導入ニーズが高まっているという。
NTTデータは、カード決済ネットワーク「CAFIS®」を代表商品として、日本国内で25年以上にわたり金融業界や流通業界にシステムを提供してきた。また、昨今ではタイ、ベトナム等の海外においても、現地企業との提携等による事業展開を進めている。
一方、上海インフォーテック社は、中国流通業界において先進的とされる日系コンビニエンスストアをはじめ、中国の日系流通業界向けに数多くの業務アプリケーション設計と業務運用実績を誇っているという。
NTTデータは、上海インフォーテック社との提携を通じ、中国におけるカード決済、および関連する付加価値サービスの提供を行い、中国を含むアジア地域での事業拡大を目指す。