2013年9月20日9:00
Appleの最新版iPhoneがiBeaconを採用したことで、NFC対iBeaconという戦いが幕をあけた。iBeaconはブルートゥースを活用した通信機能。
ショップのレジや陳列棚にBeaconを設置しておけば、そこからお買い得商品やクーポン、あるいはポイントなどの情報を発信する。
ユーザーがアプリをたち上げてショップに入店すると、iPhoneのiBeaconが情報を受信する。これを利用すると、決済も可能になるのだ。PayPalはiPhoneのiBeaconを見越してか、PayPal独自のBeacon決済をつい先日リリースしている。
ショップ用のBeaconは3つで10,000円弱。これを導入すれば、非接触モバイル決済が可能になる。NFC非接触端末を設置する費用とくらべれば、格段に安い。
BeaconはNFCにくらべ、情報送受信の範囲が広い。NFCは近接非接触で20㎝以内。Beaconは推奨値で10mだ。ゆえに、店内にBeaconを複数設置することによって、利用者の正確な位置を特定できる。店内をどう回遊したか。入店から出店までの動きをチェックできる。
NFCは決済時にモバイル機器を端末にタップする必要があるが、Beaconはバッグやポケットの中にスマートフォンがあっても反応するため、わざわざ取りだす必要がない。ハンズフリーで決済が完了する。
NFCかBeaconか。決済プラスαのサービスを加えなければ、モバイル決済は普及しない。どちらが味つけしやすいか。新たな戦いがはじまった。