2014年9月2日0:02
アプリックスIPホールディングスは、同社のMyBeacon Proシリーズから、商品棚や展示ブースなど隣接した環境に複数設置した時でも、近い場所の情報だけを受け取ることができる「MyBeacon Pro 近接域特化型MB004 At」の発売を開始すると発表した。
従来は、近接域に限って反応させるようにするためには、アプリケーションの実装の際に工夫することが必要だったが、今回発売する近接域特化型Beaconでは、電波を受信して反応する範囲を最小で約15cm以内に限定したり、最大でも約2m以内に抑えたりすることができるため、アプリケーションの実装やチューニングが容易になるという。また、限られた空間に複数設置しても干渉の程度を抑えることができ、精度の高いサービスを提供しやすくなるそうだ。
導入企業は、アプリックスが発売を開始する近接域特化型Beaconを使うと、例えば、展示会や美術館などのガイダンスなどでは、会場を歩きながら数10cm間隔で置かれた展示品の前でスムーズに情報を表示し、切り替えることが可能だ。ほかにも各人のデスクに設置して在席検知やパーソナルスペースに限定したサービスを提供するなどの用途に活用することもできる。また、電波が受信できる範囲を約15cm程度に制御することもできるので、至近距離にスマートフォンをかざした時にだけ反応して利用するなどの応用もできるという。