2015年2月24日12:00
年間約43万人の海外観光客が来店する総合ディスカウントストア「多慶屋」(たけや)を展開する多慶屋とグローバルコマース(越境EC)のサポートサービス「転送コム」を展開する転送コムは、このほど多慶屋に来店する訪日外国人を対象に、帰国後の再購入およびリピート訪日(来店)を促進する取り組みを開始したと発表した。
「多慶屋」では、訪日外国人の購入単価は高いが、帰国後のリピート購入に繋げられないことが悩みだったという。また、訪日客のリピート利用には越境ECを展開することが解決策の1つだが、運営のハードルが高いことが問題だった(物流、決済、カスタマーサポート、サイト翻訳など)そうだ。
多慶屋は、転送コム社が提供する代理購入サービス「Buyee(バイイー)」と連携することにより、手間なく簡単に、しかも無料で越境ECサイトを作成することが可能になった。今回の連携では、訪日外国人が帰国後も多慶屋商品の購入が可能となることを認知し、リピート購入ひいては日本の商品にさらに興味をもつことによるリピート訪日(来店)を促し、インバウンド消費の底上げを図るという。
具体的には、転送コムが展開する越境 EC の仕組みを使えば、提携企業は無料かつ手間なく越境 EC サイトが構築できるという。また、多慶屋側(提携店舗側)は訪日旅行客向けに案内のチラシを配布するだけで済む。
転送コム社のサービスサイト内で多慶屋専用ページ「多慶屋店」を開設し、購入までの導線が転送コム社によってすべて翻訳(英語、簡体字、繁体字)されるため、日本語を読むことができない海外の人でも簡単に多慶屋の商品を購入することが可能になる。
さらに、多言語カスタマーサポートを含む100人規模のカスタマーサポートを受けることも可能だ。例えば、商品の海外輸送途中でのトラブルがあった場合でも多言語サポートメンバーで対応できるという。