2015年9月11日20:33
大日本印刷(DNP)は、銀行口座開設とカードローン申込をスマートフォンで行える「DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリ」を2015年9月11日から提供すると発表した。銀行口座開設とカードローン申込に必要な機能を共通化しており、導入する銀行は、スマートフォン向けサービスを短期間・低コストで開始できるという。
DNPは2014年2月より、運転免許証等の本人確認用の画像データと申込データをスマートフォンから送信するだけで銀行口座開設の申込ができるアプリを提供しており、メガバンクや地方銀行などで導入されたそうだ。2015年3月には、銀行口座開設に必要な基本機能を共通化することで短期間・低コストでの導入が可能なDNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリを開発し、提供を開始している。今回、口座開設だけでなくカードローンの申込もアプリで行いたいとの生活者および銀行のニーズに対応し、同アプリにカードローン申込機能を追加し、提供を開始した。
DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリは、運転免許証等の本人確認用の画像データと、氏名・住所等の申込データをスマートフォンから送信するだけで銀行口座開設の申込ができるアプリとなる。基本機能を共通化することで、個別に同様のアプリを開発する場合と比べて、低コスト・短期間で導入が可能だ。銀行のコーポレートカラーに合わせて画面の色を設定できるほか、会社やサービスのロゴ、同意事項や注意書き、支店検索メニューなどを銀行の仕様に応じて設定できる。
DNPでは、東芝の「クラウド版免許証OCR(Optical Character Reader:光学文字認識)」機能を使用している。口座開設および住所変更手続きの場合、運転免許証の画像データを同アプリのOCR機能で読み取り、氏名・生年月日・住所を自動的に文字データ化することで、入力の手間や記入ミスを軽減できるという。さらに、SSL通信でデータを暗号化して送信することにより、安全性を高めている。
DNPは、DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリおよび関連製品により、2017年度までの3年間累計で4億円の売上を目指す。