2016年6月24日19:58
MasterCardは、同社が実施した調査「アジア太平洋地域渡航先ランキング(Asia Pacific Destinations Index)」の2016年のアジア太平洋地域を訪れる渡航者の出身国別ランキングで、中国が第1位にランクインしたことを発表した。アジア太平洋地域(都市レベル)を訪れる中国人渡航者数は今年5,040万人を超え、海外から同地域を訪れる渡航者(一泊以上滞在)総数の15.7%を占めると見込まれる。また、2016年にアジア太平洋地域を訪れる中国人渡航者の総消費額は453億USドルとなり、同地域の観光支出全体の18.2%を占めると予想される。
アジア太平洋地域を訪れる海外からの渡航者(一泊以上)出身国別ランキングでは、上位5カ国のうち4カ国を北東アジアの国が占め、第1位の中国に次いで韓国が第2位(3,250万人、10.1%)、台湾が第3位(2,250万人、7.0%)、米国が第4位(2,060万人、6.4%)、日本が第5位(1,800万人、5.6%)となった。この北東アジア4カ国の市場は、2016年に同地域を訪れる海外からの渡航者(一泊以上)総数の38.4%を占めると見込まれる。
アジア太平洋地域を訪れる海外からの渡航者(一泊以上)総数に対する中国人渡航者数のシェアは、2009年には第6位(5.8%)だったが、2012年には第1位(9.8%)にランクアップし、それ以降の5年間、中国は第1位を維持している。またシェアにおいても2016年には15.7%を獲得し、2009年から2016年までの複合年間成長率(CAGR)は25.9%となった。一方、日本のシェアは2009年の第1位(9.7%)から2016年に第5位(5.6%)に落ち込み、2009年から2016年までの複合年間成長率(CAGR)は1.1%に留まっている。
2016年に第4位にランクインした米国は、2009年以降アジア太平洋地域以外の国で常にトップを維持してきました。米国を除いて、アジア太平洋地域以外の国で唯一トップ10にランクインしたのは英国で、第9位となった。
アジア太平洋地域渡航先ランキングの上位10都市のうち4都市では、中国人が最も多く渡航しており、ソウルでは海外からの渡航者(一泊以上)総数に対する中国人渡航者のシェアが50.5%、バンコクでは38.2%、パタヤでは28.8%、プーケットでは25.6%となった。