2016年7月22日8:12
MasterCardは、2016年7月21日、22日にザ・プリンス パークタワー東京で開催されている「SoftBank World 2016」「Pepper World 2016 夏」において、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」内で動作する初のコマースアプリケーションを展示している。
同アプリケーションのデモでは、「Pepper」に音声認識で注文を行い、MasterCardのデジタル決済サービス「MasterPass」で支払いができるもの。すでに海外では5月に公開されていた。Pepperによるセルフ注文により、パーソナライズされたショッピング体験の提供を目指す。
利用者は、自分のウォレット内のPepperアイコンをクリックし、Pepperが持つタブレット上のQRコードを読み込むことで、MasterPassアカウントを同期できる。飲食店では、オーダーに対し、音声認識で注文を行うことが可能だ。また、Pepperのオススメ情報や特典サービス等を受けることで、便利に注文できる。Pepperは、Wi-FiによりMasterPassに接続し、決済取引はモバイルウォレット内で行われる。
同アプリケーションは、MasterCardの研究開発センター(MasterCard Labs)のシンガポールのチームが開発。5月には、フランス・パリで開催されたソフトバンクロボティ クス・ヨーロッパ(ソフトバンクロボティクス・ホールディングスのグループ・カンパニー)のイベントで展示された。今後、北米などでローンチされる予定だという。また、MasterCardとソフトバンクロボティクスは、Yum! Brandsと協力して、年内にアジア・太平洋地域のピザハットの一部店舗にて同アプリケーションの試験運用を開始する予定だ。日本での展開は未定。