2016年12月14日9:00
米国のオートローンで延滞が上昇している。特にサブプライムの借り手が毎月の返済に苦しんでいる。
ニューヨークFEDによると、2016年第3四半期の90日以上の延滞率が3.6%になった。2015年第1四半期は3.0%だったから、20%増えたことになる。最悪だったのはリーマンショック後の2010年第4四半期で、90日以上の延滞は5.3%だった。
ニューヨークFEDの懸念は、オートローンだけではなく、サブプライムローンの延滞率も増えていること。失業率が減っているにもかかわらず、これらの延滞が増えているということは、過剰融資がまかり通っていることに他ならない。
サブプライム向けオートローンは証券化され、投資家に販売されている。そのポートフォリオが悪化しているのだ。サブプライムを食い物にする金融ギャングたちにやがて鉄槌が振り下ろされることだろう。