2017年3月1日22:41
Visa Inc.は、現在インド、ケニア、ルワンダで利用可能なQRコードによる決済サービス「mVisa」が、近日中にエジプト、ガーナ、インドネシア、カザフスタン、ナイジェリア、パキスタン、ベトナムの加盟店や消費者にも提供される見通しであると発表した。mVisaは、新興国の金融機関、加盟店、消費者が容易に利用可能なモバイルソリューションとなる。
mVisaにより、消費者は、自身のVisaデビット、クレジット、プリペイドの口座をmVisaアプリとリンクさせることで、自分の携帯電話を使ってキャッシュレスな買い物、請求書の支払い、友人や家族への送金ができるようになる。mVisaは、基本となる口座をデジタル化し、QRコードをスキャンすることで、消費者が資金を自身の口座から小売店の口座へ送金できるようにしている。
すでにmVisaを導入しているダイレクト・ツー・ホーム(DTH)サービスプロバイダーのインドのTata Skyで導入されている。Tata Skyユーザーは、携帯をテレビ画面またはオンライン上(mytatasky.com)のQRコードをスキャンすることで口座に追加で入金可能だ。現在、毎月払いまたは1回払いのあらゆるサービスに対し、必要な時にいつでも注文や支払いができるため、Tata Skyの窓口に行って取引を完了させることが不要になる。
また、ムンバイのユーティリティー・プロバイダー、Mahanagar Gas Limitedは、mVisaのQRコードが印字された請求書を発行。顧客は、加盟店の店舗でするように請求書に印字されたQRコードをスキャンするだけで、自宅で取引を完了することが可能だ。
mVisa APIおよびSDKは、統合プロセスをより簡潔にするため、また、業界の既存企業と新規参入企業の双方が新しいソリューションをより迅速に開発できるよう、Visaデベロッパープラットフォーム上で利用可能となっている。