2017年5月10日16:48
ジェムアルトは、アイデンティティソリューションに特化したドイツのVeridos社と協業し、マカオ特別行政区に非接触型の電子身分証明書(eID)を提供すると発表した。今回の提携で、ジェムアルトは物理的なカードの提供を担当する下請事業者として、セキュリティ機能を強化し、VeridosのOSソフトウェアソリューションをカードに搭載する。
マカオの新eIDカードは詐欺や偽造を軽減するのに効果的だという。新カードは耐タンパー性のポリカーボネート材製で、ジェムアルトが提供する2つのセキュリティID機能である「Window Lock」と「True Vision」を搭載する。両機能により、当局はカードの真正性を肉眼と紫外線下で確認することができ、マカオ特別行政区身分証明局に対して地域安全保障を大幅に強化しながら、マカオの市民には電子政府サービスにアクセスする際に比類のない利便性を提供するとしている。
マカオ特別行政区身分証明局は、2013年にVeridosおよびTrubとパートナーシップを開始。その後、ジェムアルトがTrubを買収したことに伴い、同提携は拡大することとなった。