2017年7月13日9:00
PayPalは金融サービス拡充のため、融資フィンテックのレンドアップ(LendUp)へ戦略投資した。金額は不明。
LendUpは2011年11月創業のフィンテックベンチャー。クレジットスコアが低い人や、収入の不安定な人を対象に融資をしている。融資総額は10億ドルを超えている。
PayPalは世界的にマーチャント手数料の下げ圧力が高まる中、決済会社から総合金融サービス提供会社への拡大を模索している。
マーチャントにはワーキングキャピタル(PayPal Working Capital)という融資サービスをすでに提供しているが、個人向融資へもチャレンジすることになったようだ。
国際送金ではXoomを傘下に収め、投資分野では小額投資のAcornsへ戦略投資している。モバイルマーケティングのPulsateや韓国のVenmoと呼ばれるTossの運営会社Viva Republicaへも投資し、総合金融サービスへの布石を着々と打っている。
LendUpの本拠はサンフランシスコ。これまで6回のラウンドで約1.1億ドルの資金を調達している。