2018年7月3日8:00
JR東日本とビューカードは、2018年7月2日、ポイントサービス「JRE POINT」がおトクに貯まるクレジットカード「JRE CARD(ジェイアールイー・カード)」が同日にデビューしたことを記念し、アトレ品川(東京都港区)にて、記者発表会を開催した。
駅ビルの買い物で3.5%ポイント還元
73箇所がJRE CARD優待店
JR東日本グループでは、昨年の秋、10年後のビジョンとして、これまでの「駅を中心とするビジネス」に磨きをかけて、「くらしづくり(まちづくり)」に挑戦する「生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)」を発表した。JRE CARDは、駅はもちろん、日常やECなど、さまざまなシーンでポイントがオトクに貯まるカードとなる。
特徴は、大きく3つ挙げられる。まずは、3.5%ポイント還元だ。JRE CARD優待店での利用で100円(税抜)につき3ポイント(JRE POINTカードの3倍)、さらに請求金額確定時に1,000円(税込)につき5ポイントが付与される。JR東日本 執行役員 事業創造本部 副本部長 表 輝幸氏は、「一般のクレジットですと、平均的には0.5%程度なので、それと比べても7倍のポイントが付きます」と強みを述べる。
また、首都圏に加え、仙台、青森などの地域も含めたJRE CARD 優待店・JRE POINT 加盟店を有している。JRE POINT加盟店99箇所中、73箇所がJRE CARD優待店となり、クレジット決済時100円(税抜)につき、3ポイントが付与される。さらに、3ポイントは買い物をしたその場で付与されるため、「次のお買い物ですぐにそのポイントが使えます」と表氏は説明する。
JRE MALLでは100円につき 3 ポイント貯まる
Suicaチャージや定期券の購入で1.5%ポイント還元
2つめの特徴として、2018年3月にオープンしたショッピングサイト「JRE MALL」でのポイント付与を挙げた。JRE MALLでは、JRE CARDをはじめとするビューカードの決済で100円(税抜)につき3ポイント貯まるようになる。JRE MALLは、5,000種類の商品を扱うが、鉄道グッズやSuicaのペンギングッズ、地産品等の人気がある。また、エキナカ商品を事前注文してエキナカ店舗等で受け取れる「ネットでエキナカ」サービスも提供している。
3つめは、JR東日本ならではのサービスとして、Suicaへの入金(チャージ)、 JR東日本の窓口での切符や定期券、JR 東日本国内ツアー商品の購入等で請求金額確定時に1,000円(税込)につき15ポイントが付与される点を挙げた。
JRE POINTの経済圏を拡大へ
JRE POINTの優待店やサービスの充実を図る
2年前にスタートしたJRE POINTの会員数は現在約460万人、ビューカード会員は530万人となっているが、「両者の会員のお客様に更新していただきたいです」と表氏は意気込む。また、Suicaを使っている6,500万人のユーザーの利用も訴求していく方針だ。
なお、JR東日本とビューカードでは、JRE CARDのデビューを記念して、店頭発行カードがある駅ビルで入会すると、その場で2,000ポイントが手にできるキャンペーンを実施。店頭発行カードがない駅ビルでの入会受付の場合、その場で手持ちのJRE POINTカードに 2,000 ポイントを付与するそうだ。
さらに、最大総額6,000ポイントが手にできる「JRE CARD デビューキャンペーン」も7月2日~10月31日まで実施している。
JR東日本では、2年前から各テナント独自で発行していた27種類のポイントカードをJRE POINTに順次統合している。また、「Suicaポイント」もJRE POINTに一本化した。さらに、ビューカードの「ビューサンクスポイント」も「JRE POINT」となっている。今後もJRE POINT経済圏を拡大させることで、さらに貯まりやすく、便利なポイントにしていく方針だ。JRE CARD優待店、JRE POINT加盟店を拡大させることに加え、JRE CARDならではの優待サービスを加えていきたいとした。