2018年9月14日17:34
NTTデータは、「割賦販売法の一部を改正する法律」によりクレジットカード加盟店に義務化された、クレジットカード番号の非保持化に対応するサービス「CAFISトークナイゼーション・ID預かりサービス」を、2018年10月からCAFISの各種決済ソリューションにおいて順次提供開始すると発表した。
同サービスは、トークナイゼーション技術を用いて、カード番号をセキュアなトークン番号もしくは、加盟店が管理するポイント番号等の顧客IDに置き換えて利用することで、加盟店が保有する顧客情報との連携を可能とするものだ。これまでカード情報を含む顧客管理や会員サービス等を行ってきた加盟店では、法改正により従来の運用ができなくなるが、同サービスを利用することで、トークン番号もしくは顧客IDによる顧客管理および会員種別に応じた決済時の割引・ポイント付与処理等を継続することができる。
また、トークン番号および顧客IDはカード番号と必ず1対1で結びつくため、NTTデータにてトークン番号または顧客IDから元のカード番号に変換(デトークン)することも可能だ。
さらに、加盟店の顧客においても、従来同様の利便性を維持しながら、よりセキュアな決済が可能となる。
同サービスでは、PCI SSCの定めるトークナイゼーションガイドラインにのっとったロジックでトークン番号を生成しているため、加盟店のセキュアな決済を実現するとしている。
なお、同サービスはCAFISの各種決済ソリューション(「CAFISセンタ間接続」、「CAFIS PastelPort」、「CAFIS BlueGate」、「CDS」等)に対して、提供を順次開始していく。
各サービスは、幅広い業態の企業にて採用が決定しているそうだ。「CDS」を利用したサービスとしては、銀行やカード会社等の金融機関、大手電鉄会社で「任意ファイル変換サービス」の導入を予定している。「CAFIS PastelPort」では、カード番号をカードリーダー端末からPastelPortセンタまでエンドトゥエンドで暗号化処理する「PastelPort非保持化サービス」を提供している。「CAFIS トークナイゼーション・ID預かりサービス」と組み合わせて利用することで、カード番号の非保持化を実現しつつ、従来のインセンティブ処理等を継続することが可能となる。同利用モデルでは、大手家電量販店での採用が決定している。