2018年12月7日17:09
デジタルセキュリティの世界的なリーダーであるジェムアルト(Gemalto)は、ロサンゼルス国際空港(LAX)のターミナル4で、搭乗時に生体認証を利用することによって旅客の利便性と安全性を高めるための試行プログラムを、大手航空会社と共同で実施すると発表した。顔認識により乗客の満足が搭乗券より高まるか、また米国CBP(税関・国境警備局)の出国要件を満たすかの確認が、この試験の目的となる。
AXでの試行プログラムは、搭乗手続きカウンターにハードウェア設備を追加する必要がなく、狭い設置スペースにも、また将来の変更にも柔軟に対応できるという。乗客がゲートに近づくと、米国CBPの旅客認証サービスによる顔認証を行うためのカメラとコンピュータ画面を使い、搭乗を承認する。キャプチャされた乗客の画像は認証後にシステムから消去され、プライバシーが保護されるそうだ。
なお、米国国土安全保障省が行った「2018年生体認証ラリー」において、ジェムアルトのライブ顔認識システム(LFIS)は5秒未満で99.44%の認識率を達成している。