2019年1月11日7:30
Squareは、2019年1月10日、アプリ内決済SDK(ソフトウェア開発キット)を公開した。開発者や加盟店は、Squareの決済システムをモバイルアプリに組み込めるようになる。
Squareのアプリ内決済SDKは、数行のコードを入力するだけで、Squareが提供するPCI DSSに準拠した決済フローをAndroid、もしくはiOSのアプリ内に実装できる。なお、アプリ内決済 SDKは1月10日から、日本をはじめ、米国、カナダ、英国、オーストラリアで、iOS、Android、Flutter向けに提供されている。
アプリ内決済 SDKが提供する決済フローは、カスタマイズできるという。初期設定のまま利用できるほか、アプリのデザインや使い心地に合わせて決済フロー全体、または一部をカスタマイズすることができる。利用者はクレジットカードやデビットカード、または保存されたカード情報を使って支払いができる。
Squareのアプリ内決済 SDKのβ版を導入した英PepperHQでは、飲食店向けに個々の店に合わせたモバイルアプリを開発している。PepperHQは決済や事前注文などへの対応手段を探していたが、Squareと提携することによって、顧客のシステムとオペレーションに合った決済と注文システムをアプリに組み込めるようになったそうだ。
また、米Brushfireは、イベントの作成やチケット販売を提供するプラットフォームとして成長を遂げている企業だが、Squareのアプリ内決済 SDKのβ版を導入し、すぐにモバイルアプリに実装した。イベント参加者は近隣で開催されるイベントのチケットをアプリから簡単に購入できるようになった結果、コンバージョン率が20%以上も上昇した。