2019年1月17日8:00
Feitian Technologies Co., Ltd.(中国北京飛天誠信科技有限公司)は、日本市場においてもeコマース事業者、mPOS事業者、SIerなどが提供する決済端末の製造を請け負ってきた。同社では、主要なQR決済サービスに対応可能なAndroidの決済端末やQRコードリーダ-の提供を日本でも進めていく。
日本はアジアの中でも重要な位置づけ
Feitian Technologiesは、セキュリティベンダーとして培ったセキュリティ技術と製造ノウハウを活かし、中国市場でQR決済端末を大手金融機関などに対して提供している。日本ではすでに複数の会社の決済端末製造を支援しているが、決済端末の開発責任者であるGao Yun氏は、「日本は、アジアの中でも重要な位置づけにいますし、市場としてもさらに大きく伸びる可能性があります」と期待を寄せる。
QR決済に関しては、専用のQRコードリーダー、QRコード決済にも対応したオールインワン(一体型)SmartPOSなどを提供している。Androidベースの決済端末に関しては、2つのフォーカスがあるという。1つは、サイズで、5インチ、20インチと、他社と異なるバリエーションを提供することを挙げた。もう1つは、顔認証などの技術提供をすることが可能な点だ。
セキュリティベンダーとして培った技術とノウハウを活かす
日本でも複数の海外ベンダーがQR決済端末を先行して提供しているが、「われわれとしては、もともとセキュリティに特化した会社ですので、指紋や顔認証などのセキュリティで上回っており、アルゴリズムも特化して、経験が深いので、バーコードリーダーに関してもアドバンテージがあると感じています」とGao Yun氏は説明する。
同社のセキュリティ製品はワールドワイドの金融機関に200行以上、1億個以上の導入実績を達成している。中国国内でマーケットシェア率は約50%以上あり、また、EMV対応の決済端末でも経験がある。
今後、日本市場では3種類の端末を紹介へ
Gao Yun氏は、「弊社はさまざまな決済端末を製造していますので、来年後半にはさらに多くのリリースが出てくると思います」と話す。今後は、モバイル、タブレット、店員と顧客がそれぞれ操作できる3種類の決済端末を日本に紹介していきたいとした。
当面の目標としては、3万~4万ユニットの販売を視野に入れる。その意味では、日本市場で製品の販売を行う飛天ジャパンの役割が重要となる。また、日本市場の研究を引き続き進めるとともに、積極的な投資を行う方針だという。
※取材は「Trustech2018」のFeitian Technologiesブースにて。