2020年3月31日8:00
富士通エフ・アイ・ピー、クリアパス、オスティアリーズの事例を紹介
交換ポイントプラットフォームサービスを展開するジー・プラン株式会社では、ポイントサービスに関わるさまざまな課題を解決する「パートナー協業ソリューション」を提供している。今回は、富士通エフ・アイ・ピー株式会社、株式会社クリアパス、株式会社オスティアリーズと協業した取り組みと成果について紹介する。(提供 ジー・プラン株式会社)
拡大するポイント市場で導入先のすそ野も拡大
ポイントに関するサービスを幅広く提供
野村総合研究所の調査によると、国内11業界の主要企業が1年間に発行するポイント・マイレージの発行量を現金換算した「年間最少発行額」は、2018年度の1兆円超から2023年度には1兆1,600億円を突破すると見込まれており、今後も市場は拡大すると予想されている。動きの激しい共通ポイント市場に加え、ハウスポイントも中小規模の店舗まで広がりを見せている。また、通販、金融、教育、交通、生活インフラなど、ポイントのすそ野も広がっている。ジー・プランでは、主力の「ポイント交換プラットフォーム(PF)」事業に加えて、「ポイント交換サービス基盤提供」「ポイント業務設計・BPO」「不正利用防止」等を支援する機会も増えており、各分野で強みを持つパートナーと連携している。
①富士通エフ・アイ・ピー株式会社
SaaS型ポイントサービスの交換先として多彩な交換が可能に
富士通エフ・アイ・ピーでは、2009年よりSaaS型のポイントサービスを展開しており、小売、電力・ガス、交通、金融など、幅広い分野にサービスを提供している。導入先も住友生命、三菱自動車健康保険組合、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ等)、サンリブなど、著名な企業が名を連ねる。
同社 SaaSビジネス推進部 片野坂友則氏は「SaaS型でありながら、柔軟なカスタマイズ性を有しており、自社でシステムを開発しているため、お客様の多様な要求に応えることが可能です。また、他のValueFrontシリーズサービス(ハウス電子マネー、分析サービス等)と連携可能なため、お客様の販促強化やキャッシュレス化をトータルでサポートすることができます」と特徴を述べる。同部 座波日菜子氏は「自社ポイントの利用価値を高めたい、とのニーズから共通ポイント等へのポイント交換ニーズが増えてきました。その際、当社が各ポイント事業者システムと接続するのではなく、すでにポイント交換事業を開始されていたジー・プラン様を介することで、短期に課題解決ができることと、将来新たなポイント事業者が増えた場合への対応が容易なことから、ポイントを他社ポイントと接続できる『ポイント・コンセント』と連携しました」と説明する。
ポイント・コンセントは、国内で最多の交換接続先を持つ(ジー・プラン調べ)。これにより、富士通エフ・アイ・ピーが顧客企業にポイントサービスを提案する際に、大きな付加価値として訴求できる。今後は、同社は、スマホアプリサービスを起点とした、ポイント交換や、ポイントや電子マネーの利用データを活用したDXビジネスへの展開を推し進めていく方針だ。
②株式会社クリアパス
ポイントの交換先としてモノ・コトの交換先メニューを追加
クリアパスは、会員組織・ポイント制度にかかる企画・運営、顧客対応、システム構築、製作、事務代行などの受託業務、また、ECサイトの運営、各種景品や記念品、贈答品などのモノ・コト販売を行っている。同社では、会員組織・ポイント制度に関する業務をワンストップで受託可能だ。長年ポイントやクレジット事業、コールセンター運営に携わってきたコンサルタントがクライアントの困りごとを解決している。ジー・プランとの連携の理由として、「当社が培ってきた会員組織・ポイント制度運営のノウハウおよびモノ・コトの提供とジー・プラン様のサービスを組み合わせることで、お互いのサービスを補完でき、より高水準・高付加価値のサービスを低廉な価格でご提供できると考えるため」とした。
同社では「クライアント様さらにそのお客様ともに喜んでいただけるサービスを展開していきたいです。会員組織・ポイント制度に関するお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください」と意気込みを見せた。
③株式会社オスティアリーズ
電話認証ソリューションによる不正対策で成果が生まれる
ポイントにまつわる不正対策で連携しているのがオスティアリーズだ。同社では、導入企業の利用者数が1億会員を超えた本人認証システム『着信認証』を提供している。グローバルにユニークな情報である「電話番号」の発信者番号通知を認証キーとして本人認証を実現。インターネット網に加え電話網での「二要素認証」かつ「二経路認証」が実現できるため、安全性の高さと共に、電話をかけるだけの1STEP認証の簡便性からポイント管理、チケット販売から金融、決済、ECなど、多種多様な企業が採用している。
同社 営業部 土橋章平氏は、ポイントの不正行為として、インセンティブ制度を悪用した、同一ユーザの複数アカウント取得を挙げた。ポイント運営サイトが実施している「友達紹介施策」では、紹介インセンティブとして招待をした会員、招待を受けて入会した会員双方にポイントが付与されるが、同制度を悪用し、同一ユーザが複数アカウントを取得しポイントを搾取する行為が発生するため、会員登録時に同一人物の複数アカウント取得を制限する本人認証が重要となる。また、ID(メールアドレス)/パスワードのリスト型攻撃により、本人では無い第三者がポイントサイトにログインして個人情報変更によるアカウントの乗っ取り、ポイント搾取、不正交換が発生するため、情報変更やポイント交換時に正規会員であることを認証する仕組みの実装も重要だとした。
国際的スポーツイベントでの採用もある『着信認証』は、初期費0円、認証単価数円の低価格で導入可能だ。また、SMSをチャネルとした認証と比較し、不正行為に対する安全性が高く、コストを抑えられると同時にサービス事業者を偽ったフィッシングSMSとの混乱を避ける為に、SMS認証からのリプレイス需要も多い。すでにポイント不正の課題解決として、ジー・プランとの協業でも成果が生まれている。
「ジー・プラン様が運営されている『Gポイント』の認証強化手法として、他の手法を抑え『着信認証』が採用されたことを契機に、実運用時において導入効果が得られたことからポイント管理のプロフェッショナルが選んだ認証手法として推奨いただいております」(土橋氏)
また、ジー・プランはもちろん、「最近は効果的な不正対策が広告出稿条件になっている例も多く見られるため、ポイントサイトから広告主への優良顧客の送客にも寄与しています」と土橋氏は自信を見せる。
今後の取り組みとして、業種業界の垣根を超えて着信認証を活用している企業に向けて、電話番号という情報に価値を加えた電話番号与信システムを提供していきたいとした。認証実績から電話番号のホワイトリスト、ブラックリストを横断的にアップデートし、リスク評価を実現するそうだ。
ジー・プランでは、今回紹介した以外の企業ともパートナーリングを強め、様々なソリューションを提供しているとのこと。近日、マーケティングデータの活用などのソリューションも提供開始予定だ。
■お問い合わせ先
ジー・プラン株式会社
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-4
品川シーサイドパークタワー3F
URL:https://www.gpoint.co.jp/company/lp/pointconcent/
E-Mail:pct@g-plan.net