2020年8月19日7:00
モスバーガーを展開するモスフードサービスは、2020年8月27日、初めてのテイクアウト専門店「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」(東京都新宿区)をオープンすると発表した。
「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」実験店舗の主な特徴は、①店舗看板に「TO GO」のアイコンを表示し、既存店舗との違いを分かりやすく掲示、②テイクアウト専門のため客席はなく、省スペース・省コストでの出店が可能、③通常店舗の全メニューから人気の約6割に商品を絞り、選びやすいメニュー構成を提案、④番号呼び出しボードやデジタルサイネージを導入し、利用者へ分かりやすく表示、となる。
昨年の軽減税率制度の導入や新型コロナウイルス感染症の影響により、利用者のテイクアウトや宅配のニーズが高まっている。都心に近い店舗や住宅地の一部店舗を中心にテイクアウト比率が増加しており、新しい生活様式に伴う変化が現れてきているそうだ。
同チェーンでは2019年7月より、おいしさが長持ちするバンズ(パン)を導入したほか、「モスのネット注文」やUber Eatsを推進するなど、対応を進めてきた。
今回、withコロナ時代のスマートライフに合わせて、テイクアウト専門店を初めてオープン。客席がないため、省スペース・省コストでの出店が可能となる。また、これまで出店できなかった都心の狭小立地におけるテイクアウト専門店の需要性を探るため、メニュー構成、新しい店舗機器の効果など、新しい店舗展開の検証を行う。
メニューは、通常店舗の全商品(ドリンクを含む)から人気の約6割にあえて絞っている。ホットドッグ類やハンバーガーの一部商品を販売せず、ドリンク類はコールドドリンクのみとするなど、利用者が選びやすいシンプルなメニュー構成とした。また、店舗オぺレーションの簡略化により、省力化やスピード提供にもつながる。オープン後の販売状況によって、メニューの見直しを随時行い、将来的にはテイクアウト専門店限定のセットなどの販売も検討する予定だ。
また、新型コロナウイルス感染症への配慮で、不特定多数の人が触れるソフトコールや番号札などの代わりに、モスバーガーとしては初めて「番号呼び出しボード」を採用したという。隣接するスーパーでの買い物ついでに立ち寄った人にも、出来上がり状況が見やすく、自身のタイミングで受け取りが可能だ。さらに、利用者への分かりやすい商品提案を実現するため、デジタルサイネージを設置するほか、できたての商品を受け渡しまで預かりするために温度保持機能を高めた棚型のウォーマーを用意した。