2020年10月26日17:23
トヨタシステムズとディーカレットは、2020年10月から、デジタル通貨に関する実証実験を共同で開始したと発表した。
ディーカレットが構築している「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」を活用し、同実証実験用の独自デジタル通貨を発行して、トヨタシステムズの福利厚生における決済処理や自動化についての技術的な検証を行う。
両社は、 今後も、 デジタル通貨やスマートコントラクト等のテクノロジーの活用を通じ、 決済業務の効率化・迅速化の推進を進めていく。
同実証実験では、ディーカレットが構築している「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」を活用し、デジタル通貨を発行する。具体的には、トヨタシステムズ社員が福利厚生として付与されたデジタル通貨を、実証実験専用に用意されたカタログギフトや福利厚生ポイントへの交換に利用する。交換されると、実行された記録がスマートコントラクトへ書き込まれ、取引額に応じたデジタル通貨が全社員に用意された専用のウォレットから、商品・ポイントのウォレットへ即座に送付する仕組みについて検証し、有効性を確認する。今回は、トヨタシステムズ全社員の約2,500名以上が参加する大規模な実証実験であり、ブロックチェーンにおけるP2P(Peer to Peer)モデルのスケーラビリティの課題や、実験参加者による業務運用性課題などを検証していくそうだ。
トヨタシステムズでは、今回の実証実験で得た課題をもとにサプライチェーンや企業間取引におけるデジタル通貨の活用を研究し、ディーカレットと共に新たな社会の実現に向けた決済の仕組みを検証するとともに、これまでなかった技術・サービス開発を促進し、新たな価値、ビジネスの創出を目指していきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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