2011年2月25日8:10
月刊「アイ・エム・プレス」Vol.178 使いこなそう! ソーシャルメディア
使いこなそう! ソーシャルメディア
企業としての真摯な姿勢とフランクな
コミュニケーションの両立が求められる
ソーシャルメディアは生活者と企業の関係性を大きく変革するパワーを持つメディアであり、今後、インフラとして定着する可能性も大きい。そのマーケティング活用においては、何よりも生活者と同じ地平に立って、価値観や喜びを共有していこうとする姿勢が求められるであろう。
国をも動かすパワーに注目が集まるソーシャルメディア
最近、ソーシャルメディアへの注目度が一段と高まっている。チュニジアやエジプトの政変ではTwitterや Facebookが大きな役割を果たしたと言われており、また、 Facebookの草創期を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』は第68回ゴールデングローブ賞でドラマ部門の作品賞、監督賞など4冠を獲得。2月末に発表されるアカデミー賞でも8部門でのノミネートを果たしている。実際に日本における利用者も増えているようだ。ニールセン・カンパニーの調査によると、2010年12月度における国内主要ソーシャルメディアの利用者数は Twitterが約1,290万人、mixiが約1,021万人、Facebookが約308万人。いずれも前月比5%以上の拡大となっており、今年に入ってからのソーシャルメディアに対する注目度の高まりを考えると、今後、拡大ペースがさらに増幅されることも想像に難くない。また、若干毛色は異なるが、動画共有サービスのYouTubeやソーシャルゲームのGREE、モバゲータウンなども多くの利用者を獲得しており、ネット社会におけるインフラとしての地位を確立した感がある。
国をも動かすソーシャルメディアのパワーに企業が注目するのは当然の成り行きであり、実際に多くの企業がソーシャルメディアのマーケティング活用へのトライアルを始めている。しかし、その多くは試行錯誤の段階にあり、成功への方程式はまだ確立していないようだ。中には、活用のために必要なリソースと成果のバランスが取れないことから、取り組みを中止するといった例も見受けられる。
弊誌では、2010年1月25日発行のVol.165において「Twitterマーケティング徹底検証!」と題した特集を組み、当時、急速に普及が進んでいたTwitterのマーケティング活用の現状と将来性について検証したが、その後、1年余りを経て、Twitterの活用手法はどのように変化したのか。また、世界中で5億人以上の利用者を持つと言われるFacebookは企業にどのようなかたちで利用されているのか。今回の特集ではこのような観点から、積極的にソーシャルメディアの活用に取り組む企業のケーススタディを中心に、マーケティングにおけるソーシャルメディアの効果的な活用方法と、その方向性を検証した。
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