2011年10月18日8:00
日経BP社が主催する「ITpro EXPO2011」と「スマートフォン&タブレット2011秋」が、2011年10月12日から10月14日まで、東京ビックサイトで開催された。
イノベーションプラスは、Androidなどのスマートデバイスを活用し、「ポイント」「サイネージ」「POS」「勤怠管理」「マーケット分析」「顧客管理」などの必要な機能を顧客提供するSaaS型のサービスを紹介した。Adobe AIRを用いてアプリケーションを開発することにより、1つのソースコードから複数のプラットフォームをターゲットとしたアプリケーションを開発でき、設計・制作コストの短縮・効率化を図ることが可能だ。
サトーは、ソニーの「FeliCa Lite」を利用した社員証の発行やスマートフォンのNFCリーダによる読み取りのデモを行った。ラベルプリンタを利用して社員証や会員証を簡易的に発行することが可能だ。FeliCa Liteを利用した社員証システムは、ドラッグストア大手の社員証、回転寿司店の会員証などで採用されているという。11月中旬にはスマートフォンに対応したドライバの提供も開始する予定となっている。
ソリトンシステムズは、NFC搭載のAndroid版スマートデバイスに対応した「SmartOn Android対応」のデモを実施した。SmartOnシリーズは、PCやシンクライアントを利用する際にICカードとパスワードによる二要素認証を実現するソフトウェアである。展示会では、パナソニック システムネットワークスが発売予定の「JT-580VTシリーズ(7型液晶モデル)」、「JT-581VTシリーズ(10.1型液晶モデル)」に搭載されたNFCリーダでのICカード認証のデモを実施した。
ビー・ユー・ジーは、FeliCa非搭載のスマートフォンでもおサイフケータイで提供している来店ポイントサービスなどを提供できる「スマート・サウンド・タッチ(SSTouch)」技術を応用したスマートフォンアプリ「ジリリ」を展示した。ジリリは、ジリリという蝉をイメージした音を介して、AndroidやiPhone同士で連絡先や画像データを送信、取得できるアプリである。送り手は、赤外線通信などでは時間がかかったデータなどでも、3G回線やWi-Fiを利用して、相手に送信できる。また、複数のスマートフォンに対しても一度に一括送信が可能だ。ジリリはAndroidマーケット、App Storeから10月下旬に配信される予定であるという。
ACCESSは、ソニーの液晶テレビ「ブラビア」のアプリキャスト向けに提供を開始した、リクルートの割引チケット共同購入サイト「ポンパレ」アプリのデモを実施した。ユーザーは、テレビ番組を見ながら、ポンパレアプリを立ち上げて、気に入ったチケットを携帯電話に搭載されたFeliCa機能やQRコード機能を利用して、URLを携帯電話に転送して表示することができる。また、携帯電話でチケットを購入可能となっている。
会場では、三菱UFJニコスとフライトシステムコンサルティングが提供するiPhone用クレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」、グローバルネットワークサービスとソフトバンクモバイルが「FLAVIUS」と連携したスマートフォン決済ソリューション「Anywhere」(リンク・プロセシング提供)、ゼウスとアスタリスクが提供するクレジットカード決済機能搭載スマートフォンPOSシステム「Salasee」といった、スマートフォン向けのクレジットカードソリューションも紹介されていた。