2012年10月12日8:55
日経BP社が主催する「ITpro EXPO 2012」、「スマートフォン&タブレット2012秋」など、計6展示会が2012年10月10日~12日まで東京ビッグサイトで開催されている。
タレスジャパンは、決済システムの保護専用に設計されたHSM製品である「payShield」を展示した。同製品は、「FIPS 140-2 Level 3」およびPCI SSCが制定したカード業界のセキュリティ保護基準である「PCI HSM」を含む金融業界のセキュリティ監査要件に適合するように設計されている。
カード決済のアクワイアラ、プロセッサー、イシュアによるあらゆるタイプの磁気ストライプカードおよびICカード(EMV)の発行および処理に適している。ICカードでは、MULTOS、GlobalPlatform、および独自形式をサポートするという。すでに同社の技術は主要カードスキームで採用されており、現在は世界中のカードトランザクションの70%を保護しているそうだ。
国内の金融機関やカード会社などでも暗号化に対する意識は高まっており、引き合いは増えている。最近では、スマートフォン決済における暗号鍵管理としてPCI PTSの関連規格である「DUKPT(Derive Unique Key Per Transaction)」に対応する企業が増えているが、ロイヤルゲートが展開するスマートフォン決済ソリューション「PAYGATE」でも同社のHSMが採用されている。
なお、弊社が11月15日に開催する無料セミナー「ペイメントカード・セキュリティフォーラム」では、タレス トランスポート&セキュリティ香港リミテッド e-セキュリティ事業部門 リージョナル マーケティング ディレクター ジム イップ(Jim Yip)氏が、「カード決済システムに対するセキュリティのグローバルトレンド」について解説する。
ソフトバンクモバイルは、9月から17店舗のソフトバンクショップで試験的に販売を開始したスマートフォン決済ソリューション「PayPal Here」を紹介した。
今回の展示会では、モバイルプリンタの「WSP-R240」を展示。小型軽量で持ち運びに適しており、1メートルの高さから落としても壊れないような設計となっている。PayPal Hereは、カードリーダ1,200円、決済手数料5%というシンプルな形で提供するが、国内企業はレシートの出力を求めるところが多いためモバイルプリンタを用意したという。