2011年12月5日18:00
富士通フロンテックは、2011年12月5日、スキャナ一体型モバイルハンディ端末「MultiPadV2(マルチパッド・ブイツー)」の機能強化モデルを販売開始すると発表した。販売価格はオープンで2012年1月末の出荷を予定している。
同装置は「NFC認証(非接触ICカード)対応」「デジタルカメラ機能搭載」「FOMAデータ通信機能」の機能強化を行い、さまざまな運用シーンでビジネスの効率化を実現するという。
近距離無線通信規格であるNFC(Near Field Communication)を活用し、手持ちの非接触ICカードをMultiPadV2本体にかざすだけで本人認証を可能とする。また、本体に搭載した310万画素のデジタルカメラを使い、小売店の売れ行きの良い棚を撮影して、本部サーバに転送するなど、情報共通のスピードアップを図り、売上の向上に活用できるという。さらに、リアルタイムでデータ連携を実現するためFOMAデータ通信機能を搭載し、外出時に顧客先で商品の在庫確認や引き当てを行うなど、事務所に戻ることなく、その場で注文を確定することが可能だ。
利用シーンとしては、量販店などの商品の発注・検品・棚卸・売価変更、 倉庫での入出庫管理やピッキング作業、工場内での工程管理作業、病院での患者の投薬管理、飲料などの自動販売機の実績収集、電気・ガスなどの検針や検満業務などを想定している。