2023年12月26日14:00
富士通フロンテックは、手のひら静脈認証のみで最大1,000万手の本人認証を実現するソフトウェア「Fujitsu 生体認証 PalmSecure 認証ライブラリMillions Edition」を開発し、2023年12月28日より販売開始すると発表した。同社では今後3年間で50億円(関連ハードウェア、サポート含む)の売上を目指す。
手のひら静脈認証は、さまざまな生体認証の中でも高い認証精度を誇り、体内情報であるため偽造されにくいという特長があるそうだ。今回、AI技術の導入により、従来の50倍となる1,000万手の本人認証を高速で行えるようになり、大規模システムでも、手のひら静脈認証で本人認証が可能になった。今後、決済分野、アミューズメント分野、交通分野などでの活用を進めていくという。
近年、イベント会場での本人確認や店舗での決済処理など、本人認証の重要性が増す中で、なりすましや不正利用などが深刻な社会問題となっている。また、登録用IDとパスワードの管理が煩雑となり、生体認証を活用したパスワードレス化への関心がさらに高まっているそうだ。
生体認証を活用した本人確認の規模を拡大するには、生体認証での本人確認の前に他の要素で対象の絞り込みを行う方法や、複数の生体認証方式を組み合わせて本人確認をする方法などが取られてきた。
手のひらの静脈パターンを利用する手のひら静脈認証は、非接触、体内情報のため盗難や紛失が起こらない、偽造の恐れが極めて低く高度なセキュリティを確保できることから、これまで世界約60カ国で1億人以上の利用実績があるという。
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