2012年5月25日13:00
ぐるなびは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯通信事業者3社と連携し、NFC対応のスマートフォンを利用した「ぐるなびタッチ」の実証実験を、東京都内の飲食店100店舗で、5月28日~8月下旬までの約3カ月間実施すると発表した。
同実験は、ぐるなびタッチが、今後日本での普及が期待されている近距離無線技術の国際基準規格「NFC(Near Field Communication)」対応のスマートフォンを利用した実証実験で、東京都内の100店舗の飲食店にNFC対応の「ぐるなびタッチ」を設置して行う。
利用者が来店した際、NFCチップを搭載したスマートフォンを、店内に設置されているNFC対応の「ぐるなびタッチ」端末にかざすだけで、ぐるなびの各種サービスの利用が可能となり、これまでダウンロードや立ち上げる必要があったアプリケーションの起動が不要となる。
また、飲食店がユーザーへ来店ポイントを付与したり、ユーザーのクーポンを認証できたり、ユーザーへ自店のメルマガ会員への登録を促すことも可能だ。NFC搭載スマートフォンの利便性を検証する同実験により、ぐるなびのさまざまなサービスを、飲食店と利用者が、簡単、便利に活用できる機会の創出を図る。
ぐるなびタッチの端末はビー・ユー・ジーが開発した技術を採用しており、端末の制御を目的として端末内に組み込まれたソフトウェア(ファームウェア)のバージョンを更新し、NFC対応スマートフォンからのアクセスを可能にするという。
今回、同社と連携するNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルは、NFCの普及を目指した「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を発足しており、同実証実験を通じてNFC対応スマートフォンによる店頭でのオペレーション状況やユーザーの利用動向等を把握し、今後のサービス向上に役立てていく狙いだ。
なお、国内のNFC対応機種は、GALAXY S II LTE SC-03D (ドコモ)、GALAXY NEXUS SC-04D (ドコモ)、GALAXY NOTE SC-05D(ドコモ)、GALAXY S II WiMAX ISW11SC(KDDI)に加え、6月下旬以降発売予定のAQUOS PHONE SERIE ISW16SH(KDDI)の5機種となる。
今後ぐるなびでは、NFCならではの機能を活用し、ぐるなびタッチによってユーザーがスマートに飲食店を利用できるよう、サービスの充実を目指す。