2015年2月2日1:25
NTTドコモは、広島県広島市が展開するサイクルシェアリング事業「広島市観光レンタサイクル事業」の運営事業者として、2015年2月22日よりサービス提供を開始すると発表した。
同事業は、自転車を活用した観光振興や地域の活性化を目的としている。広島駅や主要観光施設にサイクルポートを設置することで、観光客の回遊性向上と広島市民の日常の移動手段として、利用を促進する。特に観光振興においては、広島市の観光事業者である有限会社ツアーズ広島(以下ツアーズ広島)と同事業を共同運営することで、観光ニーズに合ったサービスを提供していくそうだ。
また、同事業は、市内中心部にポート14カ所、ドコモが開発した次世代サイクルシェアリングシステムを搭載した自転車約150台を配備し、サービス提供する予定となっている。
次世代サイクルシェアリングシステムとは、自転車本体に従来のサイクルポートが持っていた通信機能やGPS機能、遠隔制御機能(自転車の貸出・返却制御や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握等)をすべて搭載することで、従来サイクルポート側で必要としていた機能が不要となるシステムとなる。また、自転車本体の操作パネルにカードリーダーを搭載したため、ICカードや携帯電話/スマートフォンをかざすことで、その場ですぐに貸出/返却が可能だ。
これにより、サイクルポート設置に関わるコストの削減および省スペース化が図れるため、市街地においても柔軟にサイクルポートの設置が可能となる。
現在ドコモは、横浜市において「横浜都心部コミュニティサイクル事業 baybike(ベイバイク)」(2011年4月より社会実験を経て、2014年4月より事業開始)、江東区において「江東区臨海部コミュニティサイクル実証実験」(2012年11月開始)、仙台市において「コミュニティサイクル事業 DATE BIKE(ダテバイク)」(2013年3月開始)、港区において「港区自転車シェアリング」(2014年10月開始)、千代田区における『千代田区コミュニティサイクル事業実証実験「ちよくる」』(2014年10月開始)を展開している。