2010年8月30日17:00
NTTドコモは8月30日、企業向けに会員証の発行や商品の購入履歴などの収集、最新情報や割引クーポンの配信など、おサイフケータイを活用したCRMを実現するASPサービス「モバイルマーケティングASPサービス」を2011年1月20日から提供すると発表した。
同サービスでは、主に小売業や飲食業などを営む企業や店舗が販売促進を行うための「おサイフケータイ会員証」「おサイフケータイクーポン」などの機能を1つのパッケージにして、NTTドコモがASPサービスとして提供する。おサイフケータイを使うことによって企業や店舗は顧客の利用履歴などを把握できるため、会員属性に合わせたリアルタイムな情報の配信や割引クーポンの配信などによる販売促進施策の実施、一連の利用履歴などを分析して効果測定することも可能となる。また、ASPサービスとして提供するため、企業側でサーバなどの専用システムを構築する必要がないことから、導入期間の短縮や初期費用および運用費用の抑制が期待できるという。
主なサービス提供内容は「おサイフケータイ会員証」「おサイフケータイクーポン」「トルカ抽選」「会員管理」「モバイルサイト作成」「情報配信」など。モデルケースの場合の月額料金は、例えば30店舗で4万2,000円から、50店舗で6万3,000円から、100店舗で11万5,500円からとなる(初期費用は別途見積もりが必要)。サービス料金はおサイフケータイ会員証が6万3,000円から、 おサイフケータイクーポンが5万2,500円から、トルカ抽選が3万1,500円からとなる。
なお、同サービスは、ローソンが8月31日~9月27日の期間、ドコモプレミアクラブ会員向けの「おサイフケータイクーポン」として導入する。また、イオンマーケティングが9月22日から、イオンの「イオンカスタマーネット会員」向けに「おサイフケータイ会員証」として一部店舗で先行導入するという。