2017年2月22日9:00
Jリーグで初めて、茨城県の地域活性化を目的とした取り組みを実施
フットボールクラブ 水戸ホーリーホックと、Tポイント・ジャパン(TPJ)は、2017年2月21日に記者会見を開催し、Jリーグとして初めて、共通ポイント「Tポイント」を活用し、Jリーグとして初めて、茨城県の地域活性化を目的とした取り組みに関する提携を行うと発表した。両者では、地域のスポーツクラブの応援が、地域経済の活性化および地域社会の発展に寄与することを目指す。
水戸市周辺の237店舗でTポイントが2倍に
入場で5ポイント、勝てばプラス10ポイントを付与
水戸ホーリーホックとTPJの取り組みは大きく3つ。まず、水戸ホーリーホックが2017明治安田生命J2リーグ公式戦にて勝利した翌日に、茨城県内の対象店舗で貯まるTポイントが2倍となる施策を実施する。対象地域は、水戸市、ひたちなか市、那珂市、東海村、城里町、笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町まで。対象店舗は、ファミリーマート、吉田石油(ENEOS)、関彰商事(ENEOS)、TSUTAYA(ブックエース/WonderGOO)、川又書店、カメラのキタムラ、エクセルシオールカフェ、ロッテリア、吉野家、WonderGOO、新星堂、スポーツデポのTポイントの提携先237店舗となっている。
また、サポーターは、水戸ホーリーホックのホームゲームにTカードを持参し、会場内で処理を行うと、入場ポイントとしてTポイント5ポイントを付与するという。さらに、水戸ホーリーホックが勝利すると、プラス10ポイントが手にできる。
さらに、TPJは、2倍施策で付与される特典ポイント総額の10%相当分と、入場ポイントで付与したポイントの同数を1ポイント=1円として拠出し、水戸ホーリーホックへ協賛する。Tポイント・ジャパン 常務取締役 長島 弘明氏は、「勝てば勝つほどホーリーホックさんを支援できる」とした。
水戸ホーリーホックは、地域企業と連携してさまざまな活動を行っている。昨シーズンは5,000人を超え、集客も11万人を突破した。また、ベトナムなどの国際事業、城里町では廃校だった場所にクラブハウスを設ける取り組みなどを実施している。
フットボールクラブ水戸ホーリーホック代表取締役社長 沼田 邦郎氏は、「地域に根差した活動の中で、クラブ予算が一番低いホーリーホックが夢あるような施策を中心に、夢のあるクラブとして羽ばたけるように後押ししていただける」と述べた。また、Jリーグ初の取り組みということで、全国のファンを取り巻く、良い機会であるとした。国内には複数の共通ポイント等があるが、今後もTポイントとのみポイントを付与する取り組みを展開していきたいとした。
茨城県は全国第2位のT会員数を誇る
ブックエースは「ホーリーブック大作戦」を実施
現在、アクティブ・ユニークなT会員数は全国で6,156万、そのうち茨城県で162万人、水戸市に限ると約14万7,000人の会員を有している。県民の人口に対しての実際の利用者を算出すると、茨城県は55.7%となり、全国で第2位。2016年2月までは茨城県が1番だったそうだが、現在はキャンペーン等を実施した沖縄が第1位となっている。長島氏は、「スタジアムでカードの発行も始まりますので、全国で一番のところまで盛り上げられれば」と意気込みを見せた。
今回の企画は、茨城県でTSUTAYAや川又書店を展開し、水戸ホーリーホックのスポンサーとなっているブックエースから提案を受け、実現した。ブックエースでは2015年から水戸ホーリーホック応援企画「ホーリーブック大作戦」を実施している。たとえば、ホーリーブック大作戦の実施店舗にて本を購入すると、売上の1%が水戸ホーリーホックの強化支援金となる取り組みなどを行ってきた。ブックエース 代表取締役社長 奥野 康作氏は、「2年間の取り組みでいい結果が出ました。今回の企画をもとにもっと水戸の街が盛り上がることに期待したい」と熱く語った。2017年も「ホーリーブック大作戦」を実施。オリジナルブックカバーの制作、売上が水戸ホーリーホックの強化支援金となる取り組み等を予定している。
会見には、水戸ホーリーホックのゴールキーパーである本間 幸司選手、キャプテンの船谷 圭祐選手も登場。本間選手は、「ルーティン的に試合前に車のガソリンを満タンにするのですが、(勝利でTポイントが2倍付与されるため)試合終わってからにしようかなと思っています」と語った。また、勝利でTポイントが2倍となるが、「皆さんは望んでいるのは全部勝つことなので、目指すのは全勝」と船谷氏は意気込みを見せた。