2020年12月21日18:13
大日本印刷(DNP)は、クレジットカード等の決済に対応したクラウドサービス「DNPマルチペイメントサービス」と、セイコーソリューションズが運用する「Linkto(リンクト)モバイルオーダー」を連動させ、2021年1月に新たなモバイルオーダーサービスを開始すると発表した。
注文と決済を事前に行うことで、スムーズなテイクアウトやフードコートでの商品提供を実現し、店頭等での接触を極力控えて、感染症のリスクの低減などにつなげることができるという。
セイコーソリューションズの「Linktoモバイルオーダー」は、生活者が商品をWebサイトで注文して店舗で受け取る「BOPIS(Buy Online Pickup In Store)方式」サービスで、2017年の開始以来、テイクアウトに対応する飲食業界やフードコードを運営する商業施設で導入実績がある。リアルな飲食店や商業施設だけでなく、流通・小売やテーマパーク、イベントスペースやスタジアム等にも利用できるサービスだ。一方、「DNPマルチペイメントサービス」は、国際ブランドのクレジットやプリペイド、デビットなどのさまざまな決済手段を運用でき、導入企業は契約先の決済会社と個別のシステム接続等の手間なくサービスを開始することができる決済サービスとなる。
今回、DNPマルチペイメントサービスとLinktoモバイルオーダーの連動によって、事前決済時の国際ブランド対応のクレジット・プリペイド・デビット決済利用を可能とし、生活者の利便性を向上させるという。導入店舗は、生活者と店員双方の感染リスクを低減することが可能だ。
具体的には、DNPが運用する情報セキュリティ基盤を活用し、店舗以外の場所での事前注文から決済までの一連のサービスを安全にワンストップで実現する。また、Webブラウザで利用可能なサービスで、専用アプリ等のダウンロードが不要のため、生活者は事前注文から決済をすることが可能だ。さらに、オプションとして、プリンターやタブレット端末等の周辺機器の提供、各種プロモーション支援、BPO(Business Process Outsourcing)などの業務支援サービスを提供し、より店舗の実情に沿った形でサービス運営をサポートするとしている。
DNPは、チェーン店をはじめとする飲食業界のほか、流通・小売業界やテーマパーク、イベントスペース、スタジアム等の幅広い業種・業態の事業者向けに同サービスを展開し、2024年度までに35億円の売上を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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