2021年1月18日18:57
大日本印刷(DNP)は、本人確認手続きをオンラインのみで完結できるサービス「eKYC(electronic Know Your Customer)」を、みずほ銀行が運用する「口座開設&マイナンバーお届けアプリ」に導入したと発表した。
みずほ銀行は、通帳レス口座「みずほe-口座」と最大10年分の取引明細がオンラインで確認できる「みずほダイレクト通帳」のサービスを2021年1月18日に開始するにあたり、口座開設時の本人確認の厳格化および生活者の利便性の向上を目的として、「口座開設&マイナンバーお届けアプリ」に「eKYC」機能を搭載した。
利用者がオンラインで口座を開設する時、同アプリで本人の顔および確認書類(運転免許証、マイナンバー制度の個人番号カード)を撮影し、その書類の厚み等をチェックするとともに、書類上の顔写真とアプリで撮影した顔写真を照合することで本人確認が可能になる。
本人確認をオンラインで安全・確実・効率的に実施するには、確認書類の信憑性のチェック、書類データの授受のセキュリティ強化、不正アクセスを防ぐしくみの導入などを組み合わせて実施し、手続き全体のリスクを軽減することが大切だ。DNPは、企業のサービスへの「eKYC」機能の導入支援と運用、各種アプリに同機能を組み込むソフトウエア開発キット(SDK)の提供、公的個人認証サービス「JPKI」に対応した個人認証サービス、本人確認書類の真贋判定やリスクベース認証など、本人確認・認証サービスを総合的に提供している。
DNPが2014年から提供し50以上の金融機関などに採用された実績を持つ「DNPスマートフォン向け銀行口座開設アプリ」に対して、2019年には非対面チャネルのリスク抑制と安全性向上に向けて「eKYC」機能を搭載したそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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