2021年2月25日18:30
GMOメイクショップは、ネットショップ構築ASP「MakeShop byGMO(以下、 MakeShop)」において、2021年2月25日から、アクルが提供する、不正検知・認証システム「ASUKA」とサービス連携を開始したと発表した。これに伴い、同日より「MakeShop」のオプション機能として「不正購入防止(ASUKA)」を提供開始した。なお、 ネットショップASP業界における「ASUKA」とのサービス連携は、「MakeShop」が初となる。
GMOメイクショップが運営する「MakeShop」は、2004年に提供開始した低価格で本格的なネットショップを作成できるASPサービスで、2012年から8年連続で年間総流通額業界No.1を獲得しているそうだ(同社調べ)。
昨今のBtoC EC取引では、 決済手段としてクレジットカードが利用される機会が多く、 「MakeShop」でも全ネットショップにおける決済のうち、約50%はクレジットカード決済が占めている。BtoC EC市場でのクレジットカード決済が増加する一方で、番号盗用などによる不正利用も増加しており、国内発行カードにおける番号盗用の被害額は2020年1月~9月期で156.5億円を超えている(一般社団法人日本クレジット協会調べ)。 通常クレジットカードの利用時には、有効性と与信枠を確認する与信照会が行われるが、本人確認の実施は加盟店に義務付けられており、不正利用された場合には、カード会社から加盟店への売上が取り消されるチャージバックが発生する。また、すでに商品を発送していた場合は商品も戻ってこないため、加盟店となるショップ運営者が損害を被ることになり、 「MakeShop」においても不正利用対策への相談が増えていたそうだ。
一方アクルは、 2020年7月より不正検知・認証システム「ASUKA」を提供している。 「ASUKA」は従来の不正検知システムで課題とされていた真正ユーザーの誤検知を抑える仕組みを取り入れていることや、簡易に導入できる点、また、従量課金がない固定費制であることなどが支持され、大手の旅行予約サイトやネットショップで採用されている。今回GMOメイクショップとアクルは、ネットショップ運営者のクレジットカード不正利用対策をサポートしチャージバック被害を低減させるため、「MakeShop」と「ASUKA」をサービス連携させ、「MakeShop」で構築されたネットショップ向けのオプション機能として「不正購入防止(ASUKA)」を提供することとなった。
今回の連携で一番大きい点は、国内で初めて、ASPカートを利用する加盟店でも「ASUKA」をシームレスに利用できることだが、“開発費用負担ゼロ”で「ASUKA」を最短2営業日で利用できるそうだ。