2021年3月17日8:45
Square(スクエア)は、2021年3月16日にオンラインで記者説明会を行い、国際ブランドのクレジットカードなどの支払いや電子マネー決済、レシートプリンター、POSレジとしての機能を提供する新型の決済端末「Square Terminal(スクエアターミナル)」を日本の市場に向けて販売開始すると発表した。端末を使用した加盟店の声、クレジットや電子マネーの決済手数料体系、Windows POSレジ「BCPOS」がいち早くPOS連携を開始したビジコムのメリットなどについて紹介する。
4万6,980円(税込)で販売
当日は米国本社のハードウェア担当責任者 ジェシー・ドロガスカー氏と該当製品を統括する責任者 トーマス・テンプレート氏が新製品について紹介した。スクエアは、2009年に設立。スマートフォン決済のパイオニアとしてさまざまな製品を投入してきた。直近では、2019年に新型Square Reader(スクエアリーダー)とSquare Stand(スクエアスタンド)を国内で発表。2020年には、スクエアリーダーが「Suica」などの交通系電子マネーと、「iD」「QUICPay+(クイックペイプラス)」の電子マネー決済での支払いに対応した。また、オンライン決済への取り組みも同年に発表している。
同社によると、日本でスクエアを活用している加盟店の4社に1社が現金よりキャッシュレス決済を利用している。1年前は5社に1社だったが、「大きな進捗がみられた」とドロガスカー氏は成果を述べる。また、54%のスクエア加盟店が非接触決済を受け入れている。
今回発表したスクエアターミナルは、米国、カナダ、オーストラリア、英国ではすでに展開しており、日本は5カ国目の投入となる。クレジットカードやデビットカードといった国際ブランド決済、Suica、iD、QUICPayの電子マネー決済、レシートプリンター、POSレジ機能に対応したオールインワンの決済端末だ。加盟店は、オンラインサイトの「Squareショップ」で4万6,980円(税込)で購入可能だ。
レシートや領収書の出力にも対応
ドロガスカー氏は「シンプルで直感的な操作が可能な端末」と特徴を述べる。国際ブランドの支払いは、EMVの接触および非接触、磁気の読み取りに対応。また、電子マネーに関しては、シンクライアント型決済を採用している。さらに、顧客が現金で支払った場合にもその支払いを記録できる。バッテリーは一日持たせることが可能で、店舗での決済に加え、持ち運んで出先での支払いにも対応している。
ゲストで登場した大山崎Coffee Roasters(京都)では、店舗に加え、マルシェやイベントなどの出張販売でもスクエアを活用している。最新ターミナルも導入したが、「すべての機能が1つにまとまっている」「ビジュアルとしてのデザイン面が優れている」と評価した。
端末にはレシートプリンタを装備可能で、レシートや領収書の出力にも対応している。カジュアルフレンチを展開する「plate tokyo」(東京)では、2013年からスクエアでカード決済を行っているが、新端末ではボタン1つで領収書の出力に対応しているため、より便利に利用できるようになったそうだ。
決済手数料は固定、大規模店舗での利用も見込む
スクエアターミナルは、端末を申し込み、審査が完了すればすぐに決済を受け付けることが可能だ。初期費用や月額使用料などもない。決済手数料はVisa、Mastercard、American Express、 Discover、Diners、および交通系電子マネー(PiTaPaを除く)が3.25%、JCBが3.95%となる。なお、JCBには、別途審査を出す必要はないが、審査結果に関しては、他ブランドのタイミングとは別となり、決済の開始が遅れる可能性があるとのこと。
QUICPay、iDでの決済、手入力決済、ブラウザ決済(Visa、Mastercard、American Expressのみ)の場合は決済手数料3.75%となる。また、売り上げが最短翌営業日に振り込まれるため、小規模店舗のメリットは大きいとした。同社では、小規模店舗はもちろん、中堅や大手の流通企業にも導入してもらいたいと考えている。
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