2021年3月25日6:30
南海電気鉄道、 三井住友カード、 QUADRAC、 ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、 Visaのタッチ決済とQRコードによる改札機の入出場の実証実験を2020年12月に発表したが、 このほど実施期間や実施駅など実証実験の詳細が決定しまたと発表した。
2021年4月3日~12月12日まで、南海電鉄16駅・32改札(他駅でのVisaのタッチ決済、 南海デジタルチケットによる乗降は不可)で実施。難波(2F中央改札口、 3F北改札口)・新今宮(4F)・天下茶屋・堺(東口)・泉大津・和歌山市・りんくうタウン・関西空港・堺東(西出口)・三国ヶ丘・金剛・河内長野・橋本・九度山・高野下・高野山で行う。
駅の改札でVisaのタッチ決済による利用区間の運賃支払いは 国内初だという。またQRコードを利用した改札の入出場は南海電鉄として初の取り組みだ。同実証実験では、南海電鉄の16駅に専用改札機を設置し「Visaのタッチ決済」、 QRコードによる「南海デジタルチケット」を用いて入場および出場する人が利用できる。
南海デジタルチケットの第1弾として、ラッシュ時間帯の混雑緩和や接触機会の低減、キャッシュレス決済の推進を目的に、9時以降の入場に利用できる「時差通勤応援きっぷ (5月有効乗車券/6月有効乗車券/7月有効乗車券)」を発売する。
コロナ禍で人々のライフスタイルや価値観が大きく変化する中、2種類のサービスにより、 今後の新たな交通利用の可能性を探るとともに、アフターコロナに向けた環境整備を検討していく。
なお、同事業は国土交通省から日本版MaaSの普及に向けた基盤整備の一環であるキャッシュレス決済の導入に対する支援事業に選定されている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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