2011年1月7日8:10
「EC決済、EC活用の最新トレンド」~リクルート「ポンパレ」(2)
数多くの決済手段を用意
今後は代引きも検討へ
ポンパレの利用者は事前に会員登録を行うことでチケットを購入することが可能になる。1回、会員登録を行うとIDとパスワードでログインすることができ、販売されるチケットの情報をメールで確認できるメリットもある。チケットの販売は毎日12時に開始。会員はチケットの申し込みを行うと登録したメールアドレスに「購入申込受付メール」が届き、販売期間終了時に、最低販売枚数をクリアしていれば、取引成立となり購入が確定する。逆に取引不成立の場合、取引は無効となり、料金は発生しない。
すでにポンパレではPC(パソコン)、携帯電話はもちろん、普及が進むiPhoneやAndroid搭載スマートフォンへの対応も行っている。
会員登録は携帯からが4割で、残りの6割がPC、スマートフォンのユーザーとなっている。男女比は女性がやや多い数値となっており、年代別にみると20代、30代、40代がほぼ均等に並んでいる。
決済処理はソフトバンク・ペイメント・サービスと契約しているが、チケットの販売が成立するまでは『仮売』の状態であり、販売が成立した時点で『実売』の処理が行われる。利用できる決済手段は「クレジットカード」、「WebMoney」、「BitCash」、「NET CASH」、「PayPal」、「モバイルEdy(カード式Edyには非対応)」、「モバイルSuica」、「Visaデビットカード」など豊富に用意した。また、楽天の会員IDを利用した「楽天あんしん支払サービス」、NTTドコモが提供する携帯電話料金と一緒に有料情報料金の支払いが可能になる「ドコモケータイ払い」での決済も可能だ。
現在、一番多く利用されている決済手段はクレジットカードで、次いでIC電子マネー、ネットワーク電子マネー、PayPalが続いている。同社では今後、代引きなどの決済手段の追加を検討している。
ポンパレの現時点での課題とは?
今後はフラッシュマーケティングも淘汰が進む
前澤氏は半年経たない中で国内最大級の割引チケット購入サイトに成長できたものの、「1エリア1商材ずつ販売を行っている性質上、順番待ちをしているクライアントも多い。社内での掲載審査の結果、掲載をお断りすることもある」と言う。地方の場合、首都圏に比べクライアントの数が少ないため、必ずしも1日に1商材を紹介できていないケースもあるという。
また、すでに100社以上が割引チケット共同購入サイトのビジネスに参入しているとも言われているが、今後は体力のある企業に収れんされていくというのが同社の見解だ。
「割引チケット共同購入サイト自体は国内で数多く立ち上がっていますが、店舗との人脈や信頼関係の構築も含め、継続していくのには想像以上に営業力と体力が必要です。見た目は派手かもしれませんが、実際はコツコツと地道に続けていくビジネスです」(前澤氏)
同社では今後も、取り扱うチケットの質をさらに高めることで、毎日魅力的なチケットを提供していきたいとしている。