2021年6月1日7:40
ファンズは、ジェーシービー(JCB)と新サービス開発の共同検討を目的とした業務提携契約を2021年5月6日付で締結したと発表した。これにより、今後両社による新サービスの開発を検討していく。
ファンズでは、個人投資家と企業が投資を通じてさまざまな接点を直接持つことで、投資による経済的リターンを求めることに加え、個人投資家が投資先企業の事業を応援するコミュニティが作れるという仮説をたてた。同仮説のもと、ファンズはファイナンスとマーケティングを融合した新たなマーケティング手法である“FinCommunity Marketing(フィンコミュニティマーケティング:FCM)を開発し、企業と個人投資家の交流会や、優待券の付与によりサービスの利用機会を提供するなど、投資を通じて相互理解を深める場を創るファンドを公開している。
また、同社が持つ仮説を元に独自に実施したアンケートでは、92%の投資家が投資対象の企業に対して「好感が持てる」、また84%が「応援したくなる」と回答し、人はお金を投じることで、その企業を応援したくなる傾向があることが分かったそうだ。
JCBでも、数多くの加盟店にとって顧客との関係構築による購買の向上やブランド価値の向上が長期的な重要課題であると認識し、加盟店による顧客との関係構築をサポートする方法を模索してきた。
今回の提携は、両社の中でこうした「企業と顧客の関係性構築」に対する共通の課題認識があったこと、また、互いの強みやノウハウを活かすことで相互に補完できる関係性を見出したことにより実現したそうだ。
今後は、ファンズのファイナンス機能とマーケティング機能を活用し、同社とJCBが共同で「顧客のファン化」を支援するための新サービスの開発を検討していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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