2021年8月11日8:50
スマートフォン決済サービスを提供するメルペイは、2021年8月3日に記者説明会を開催し、「メルカリ」の利用実績等で金利・利用限度額が決まる少額融資サービス「メルペイスマートマネー」を提供すると発表した。
記事のポイント!
①メルカリの利用実績をもとにアプリで申し込み可能
②「メルペイスマートマネー」3つの特徴
③運用実績とAIで適正な与信を実施
④利用者に対しての透明性を確保、使いすぎの防止へ
⑤「メルペイスマート払い」のこれまでの成果は?
⑥多重債務のリスクを踏まえ一歩踏み込んだ対策を実施
⑦借り入れの都度最新の情報で審査
⑧有人デスクやコンテンツ提供、品質改善などに取り組む
アプリで申し込みができる少額融資サービス提供
当日は、まずメルペイ 取締役COO 山本真人氏が登壇。「メルペイスマートマネー」開発の経緯について説明した。
メルカリ内の売上金・ポイントは年間約6,259億円。メルペイの利用者数は1,000万人で、全国で206万カ所以上で利用可能だ。山本氏は「メルペイはお金の流動性の向上に取り組んできた」と話す。2019年4月から開始した後払いの「メルペイスマート払い」では、メルカリの利用実績などをもとに利用限度枠が決まり、購入代金を後から支払うことが可能だ。
メルペイスマートマネーの3つの特徴
新たに開始したメルペイスマートマネーは、メルカリの利用実績を基に、金利・利用限度額が決まる、アプリで申し込みができる少額融資サービスだ。
1つめの特徴は、「メルカリ」アプリで申し込み・利用が完結できる点となる。メルカリアプリのみで、申し込みから、審査、返済までが完結し、来店や書類での手続きは不要だ。実際に利用者がアプリ画面に必要な情報を入力し、希望金額、月々の返済額を入れると、返済完了予定日、利子などの月々の返済額のシュミレーションを表示。それを利用者が最終確認すると申し込みが完了する。この後にCIC審査が入り、完了すると残高に貸出金額が入金される。
2つ目の特徴として、「メルカリ」の利用実績をもとに利用限度額が変わるだけではなく、金利についても引き下げられ、よりお使いやすいサービスであるとした。メルペイスマート払い同様だが、メルカリの利用実績に応じて利用限度額が変動し、1,000円から最大20万円まで借りることができる。現状、上限金額をさらに上げることは考えていないとそうだ。金利に関しても3~15%で変動。さらに、メルカリでの出品や販売実績から、将来の販売傾向をAIが予測し、その販売傾向がから金利がさらに優遇される。メルカリを利用する人ほど利用しやすいサービスとなる。
3つ目の特徴は、利用者の返しやすさにも配慮し、柔軟な支払い方法を提供している点だ。「メルペイスマートマネーをご利用いただくと、メルカリのポイントや売上金でお返しいただくことができる」(山本氏)。月々の返済額に関してもアプリ内で柔軟に変更できる。
「メルカリを使っている人ほど金利の負担がなく利用でき、そして、メルカリを通じて不要となったものを販売し、売上金でより簡単に返金いただく。与信サービスとメルカリの売上金を活用して、無理なくご利用いただくことが大きな特徴です」(山本氏)。属性情報のみでは与信を受けにくかった人々でも利用しやすい金融サービスを実現しているそうだ。
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