2021年9月8日17:41
凸版印刷は、リサイクルされた非晶性ポリエチレンテレフタレート(PET-G)樹脂を使用し、接触型と非接触型の両方の通信が可能なデュアルインターフェースICカードを開発、クレジットカード等の各種カード向けに2021年8月より販売を開始した。
同製品は、カードの主材料にリサイクルPET-Gを使用したデュアルインターフェースICカードだ。同製品は、丸井グループのクレジットカード事業会社であるエポスカードがオンラインショップ加盟店からの申込みで発行している「eマーケットカードエポス」に採用された。
凸版印刷は2021年6月にリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)を使用した非接触通信型の環境配慮型ICカードの取り扱いを開始、ギフトカードやポイントカード向けに展開している。このほど、環境配慮型ICカードの新たなラインアップとして、リサイクルPET-Gを使用したデュアルインターフェースICカードを開発、クレジットカードをはじめとする金融系カード向けにおいても、環境配慮型ICカードを提供することが可能となった。
PET-Gは燃やしても有害物質が発生しないことから、PVC(ポリ塩化ビニル)の代替としてカード材料として広く使用されている。一方で、カード用の材料として使用されるリサイクルプラスチックとしては、リサイクルPETやリサイクルPVCが主流であり、日本ではこれまでリサイクルPET-Gをカード主材料として使用したデュアルインターフェースICカードはなかったそうだ。凸版印刷は、使用済みの産業用パッケージをリサイクルしたPET-Gからなるカード用部材を欧州サプライヤーより調達することで、カードの主材料としてリサイクルPET-Gを使用したデュアルインターフェースICカードを日本で初めて実現した。
接触型と非接触型の両方の通信が可能なデュアルインターフェースICチップを搭載したICカードとなるため、クレジットカードなど金融系カードはもちろん、ポイントカードや会員証など、さまざまな用途に利用することが可能だとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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