2021年12月13日12:20
KINCHAKU(福岡県福岡市)は、2021年11月30日に、シードACラウンドで新規投資家として近鉄ベンチャーパートナーズを引受先とする第三者割当増資により、資金調達を実施したと発表した。
両者が連携して、観光地型MaaSや交通のDX化を図るとともに、現場のアナログ業務効率化を目指すという。今回調達資金では、プロダクト・事業開発をさらに加速させるだけでなく、人材・R&Dへの投資も両輪で積極的に行っていく方針だ。
KINCHAKUは、実店舗・施設向けにウォレットパスを活用。iOSとAndroidの標準アプリであるApple WalletとGoogle Payで管理できるウォレットパスの発行から運用・分析までをワンストップで行える。キャッシュレス決済にも対応することでレジ業務の軽減、利用履歴から顧客の特徴を把握してその人に合ったプロモーションなどに活用できるとしている。

公開予定の新機能として、顧客の利用履歴に基づいて自動的にランク分けを行う自動スコアリング機能を開発していく。顧客一人一人の特徴を把握して、優良・離脱顧客を判別できるので、優良顧客にはアップセルの施策を行うことができるとしている。また、離脱顧客になる前にプロモーションキャンペーンなどの対策を行うことで離脱を未然に防ぐことができるとしている。
さらに、複数の施設や交通機関で使える共通券ソリューションを開発している。適用可能な事業は、電子地域通貨、プレミアム付き商品券事業、対個人サービスを提供している事業となるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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