2021年12月13日12:28
大日本印刷(DNP)は、九州フィナンシャルグループ(KFG)がサービスを開始するスマートフォンアプリ「Hugmeg(ハグメグ)」のコンサルテーションやシステム設計などを行ったと発表した。
「Hugmeg」は、KFGが、地域の連携を図るとともに、生活者のライフステージに寄り添った新しい顧客体験・サービスを提供することを目指し、2021年12月13日にサービスを開始した。

DNPは、オンラインで本人確認する「eKYC(electronic Know Your Customer)機能」や、日本ユニシスが国内で初めて導入する米国の顧客体験型ネオバンクサービス「Moven(ムーヴン)」を搭載するなど、「地域価値共創グループ」を目指すKFGのビジョンに合わせ、統一したデザインや操作性の双方を実現したそうだ。
「Hugmeg」は、肥後銀行と鹿児島銀行の口座開設や残高照会などを非対面で利用できる“金融機能”と、資産管理や地域情報提供などの“非金融機能”をともに実装したスマートフォンアプリとなる。
特徴として、さまざまな利用者が、金融と非金融の複数の機能を直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス:顧客体験)となるそうだ。また、「Moven」機能の搭載により、貯金についての計画や達成度合いなど、生活者一人ひとりの資産管理が容易となる。さらに、肥後銀行と鹿児島銀行のスマートフォンアプリとしては初めて、本人認証をオンラインで行う「eKYC機能」を搭載。両銀行がWebサイトで提供する地域情報をスマートフォン向けに配信する。
DNPは、1980年代にICカード関連の開発を開始し、現在は国内のICカードの製造・発行を行っている。2012年にはスマートフォンでの各種決済を1つのアプリで一元管理できる「DNPモバイルWallet(ウォレット)サービス」を開始するなど、さまざまなクラウドペイメントサービスを提供している。今回、こうした実績や技術・ノウハウを活かし、金融と非金融情報を生活者に安全・安心に提供するスマートフォンアプリ「Hugmeg」を企画・開発した。
日本ユニシスは、オープンAPI基盤「Resonatex」の提供や顧客管理基盤の構築のほか、「顧客体験中心」のコンセプトに共感して2019年にパートナーシップを組んだMoven社の「目的別預金」と「家計簿」の2つの機能を国内で初めて導入した。またマネーツリー社が、「Moven」の機能に向けて、関連する複数の情報を集約・編集(アグリゲーション)して提供している。

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ペイメントナビ編集部
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