大丸有エリアで3Dマップ活用のモバイルオーダー遠隔注文でロボットによる商品配送

2022年2月1日8:07

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体の一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有協議会)は、アイサンテクノロジー、三菱地所、三菱地所設計と連携し、2022年1月22日~25日の期間、丸の内仲通り(東京都千代田区)にて屋内外を結合した3Dデジタルマップによるロボット走行環境形成の実証実験を実施した。

スマートシティに向けて汎用的な3Dマップの構築へ
歩行者・モビリティ・ロボットが共存

今回の実証実験では、ロボットフレンドリーの環境をテーマに、汎用的な3Dマップの構築と歩行者・モビリティ・ロボットが共存するウォーカブルな空間(都市のリデザイン)を検証した。同実験は、大丸有協議会、千代田区、東京都を構成員とする大丸有スマートコンソーシアムが、2021年度「国土交通省(都市局)/スマートシティモデルプロジェクト」の一環として実施された。

街づくりの目標に向けて、デジタルを活用したサービスやソリューションによる都市のアップデート、新しい技術を支える空間のリ・デザインを共に進めている。都市OSや統合デジタルツイン基盤を具備することで、まちの価値向上を目指し、新しい街づくりにつながると考えている。

一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会 都市政策部会長 重松眞理子氏(三菱地所 スマートエネルギーデザイン部 都市計画企画部 ユニットリーダー)

今回はロボットフレンドリーな環境をテーマに検証を実施。ロボットにより物件やエリアの付加価値向上に加え、業務の代替による省人化、施設の維持管理の効率化による省力化につながる。また、コロナ禍にも対応可能な非対面、非接触といったサービスも期待できる。
デジタル基盤の構築では、屋内と屋外をそれぞれのデータを掛け合わせてロボットが走行できる環境を作っている点がこれまでの違いだ。屋外(3Dデジタルマップデータ)と屋内(建築BIMデータ)から汎用性のある3D環境を形成し、その環境下でのロボット走行が可能かを検証した。今回は屋外が東京都の制御しているデータ、屋内は三菱地所のデータを掛け合わせたという。これまでは各ロボットメーカーがオリジナル3Dマップを作成して、走行させるのが一般的であり、マップの汎用性が高いとした。

3D仮想空間の中でデータを組成
誤差は4センチほどで高い精度を実走行で確認

都市のリ・デザインは、2020年3月に策定・公表した「大丸有地区スマートビジョン・実行計画」内の都市のリ・デザインに基づく“歩行者・モビリティ・ロボットが共存するウォーカブルな空間”の実用性を検証するものだ。従来のレーザースキャナによる実測から得られる点群データ(主にロボットの自己位置推定に利用、3次元座標値(X,Y,Z)による点の集まり)と、屋内外のデータ統合による仮想空間の点群データについて走行シミュレーションを行い、精度を比較。それぞれの点群データと高精度地図を用いて、ロボットが道路上を実走行するテストを実施した。

従来の3Dマップの工程では、測量して、実空間で点群データを取得してから走行データを形成する必要があった。現地作業が必要であり、また更新のタイミングでデータ取得を変更する課題がある。今回は、あらかじめ屋外の3Dデジタルと屋内のデータを統合して、3D仮想空間の中でデータを組成している。その結果、誤差は4センチほどで済み、仮想空間の点群データが、ロボット走行可能な品質であることが実走行で確認できた。道路は凹凸や勾配などで微妙な部分があるため、今回は人が監視して走行テストを行ったというが、測量して地図を作る必要がないため、将来的に大きなコストカットが見込める可能性がある。今回のデータを通じ、統合に必要な要素が把握できたため、今後データ側の準備ができれば、1日ほどで点群データ作成が可能になるとした。

約100人が屋外からモバイルオーダーでの遠隔注文と配送を体験
大丸有協議会ではSDGsポイントの可視化にも取り組む

なお、今回は丸の内仲通りアーバンテラスに設置された2か所の指定のテーブルから、スターバックスコーヒー丸の内三菱ビル店への遠隔注文を検証している。

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