SmartpayがEC事業者のコンバージョンアップに向けた無料教育プログラム提供、サービスの現状は?

2022年4月22日9:35

クレジットカードによる後払い決済(BNPL:Buy Now Pay Later)サービス「Smartpay(スマートペイ)」を提供するSmartpayは、2022年4月12日に記者説明会を開催し、西村博之(以下、ひろゆき)氏、日本オムニチャネル協会、SMBCベンチャーキャピタルの支援を受け、無料のオンライントレーニングプログラム「ECグロースアカデミー」を開始すると発表した。同社は、今後3年間で5億円を投資し、日本国内のEC事業者のECビジネススキルの向上に向けた取り組みを行うそうだ。

Smartpay 日本カントリーマネージャー 大坪直哉氏(中央)、日本オムニチャネル協会会長 鈴木康弘氏(右)、三井住友銀行 青山法人営業部長 上田孝典氏(左)

ECビジネススキルの向上に貢献へ
「一般的には100万円程する内容」?

当日は、日本カントリーマネージャー 大坪直哉氏が登壇し、「ECグロースアカデミー」の内容について紹介した。

Smartpayは、オールインワン型支払い体験を実現する利息ゼロのクレジットカードBNPL(後払い)ソリューションとなっている。Pieterjan Vandaele(ピーテールヤン・バンダーレ)氏とSam Ahmed(サミル・アハメド)氏が日本でビジネスをする中で、お店でいい体験をしていたが、オンラインだといいものが売れにくい体験を改善したいという想いから始まったという。

世界的にみても日本のかご落ち率は高いという。「日本はおおよそ85~89%、アメリカの例では77%。購入率は日本が11%、アメリカが23%ということで、アメリカは2倍売れています」(大坪氏)。その課題を解決し、日本のマーチャントと消費者のWin-Winのファイナンシャル・ウェルビーングを実現させることを目指す。現在、物価は上がる傾向にあるが、平均給与は減少傾向にある。また、コロナ禍でオンラインの消費者のEC利用率は高まっているが、世界と比較して日本でのEC普及は遅れているとした。

EC事業者にとっても効果的な集客、コンバージョン率改善、カート落ち率改善、リピート顧客育成方法などの方法を知りたいという悩みがあるため、無料のオンライントレーニングプログラム「ECグロースアカデミー」を開始する運びとなった。

「ECグロースアカデミー」は、ひろゆき氏、日本オムニチャネル協会、SMBCベンチャーキャピタルの支援を受けてSmartpayが開始する無料のオンライントレーニングプログラムだ。大坪氏は、日本で同じプログラムを出すと「一般的には100万円程する内容」(大坪氏)だとした。

コンバージョン、トラフィック、リピートで構成
3年間で5億円を投資へ

当日はひろゆき氏がフランスからオンラインで登場。日本では、コロナ禍で大手ショッピングモールの取り扱いが大きく伸びた。コロナ禍でフランスでもECの利用は高まったが、同国ではショッピングモールは日本ほど使われていないとした。フランスでは、各店舗が自らのショッピングサイトを立ち上げ、展開するケースが多いという。ひろゆき氏は「フランスは自分たちが作っているものに自信があるので、ブランド価値を高めようとします」と話す。ショッピングモールに手数料を払うより、顧客と直接エンゲージメントを高めた方がいいと考えているとした。

フランスからオンラインで登場したひろゆき氏

Smartpayは3回分割払いで手数料無料、延滞手数料も徴収しないビジネスモデルだが、当然、支払いを行わない人が出てくるという疑問が生まれる。ひろゆき氏は、「性善説を信じているところが面白い」と話す。今回のSmartpayのアンバサダーに就任した理由も「普通にやれば失敗すると思います。この人たちビジネスが下手で面白そうだ」としたうえで、「性善説でやり続けても回る業界はちゃんとあるはずなので、ほかの会社がやらないことをやるのは価値がある」とした。

「ECグロースアカデミー」は、日本のEC事業者に「コンバージョン」「トラフィック」「リピート」の3モジュールからなるトレーニングプログラムを提供する。同トレーニングはオンラインで提供され、Maxential社をトレーニングパートナーとして選定し、企画・開発を進めた。

日本オムニチャネル協会会長 鈴木康弘氏は、日本はデジタルの部分では遅れていないが、DXを活用して既存のビジネスをどう変えていくかが遅れているとした。日本は事業戦略とIT戦略が連動していないケースもあるが、同プログラムは設問などを通してECを学べるため、「全体感が分かっていい」と評価した。また、三井住友銀行 青山法人営業部長 上田孝典氏も登壇したが、「今後オンラインの購入が主流になる時代が来たと感じています。コロナが落ち着いてもこの潮流は変わらない」とした。

Smartpayは、これから3年間で5億円を投資して日本のECサイトの売り上げアップに向けたサービスの普及に努めるそうだ。また、トレーニングプログラムと並行して、コンバージョン率が高まり、優勝したEC事業者に1,000万円の報奨金を授与する「業績アップコンペ」も実施する。

Smartpayは「Shopify」との実装完了
自社サイトに加え、モールへの導入も視野に

 

なお、Smartpayは、日本初のクレジットカード無料3回後払いとして2021年11月に記者説明会を開催。その後、機能拡充やショッピングカートとの連携などを進めている。

このコンテンツは会員限定(有料)となっております。続きを読むには「Paymentnavi Pro 2022」のお申し込みが必要となります。
詳細はこちらのページからご覧下さい。

すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP