2022年4月27日19:13
Visaは、アジア太平洋地域で展開するスタートアップ企業支援プログラム「Visa Accelerator Program」の2022年の参加企業としてCymonz、Moneytree、Perfios、TallyKhata、TripleAの5社を選出した。
採用された5社は今後半年間をかけ、Visaと緊密に連携しながら、銀行、加盟店、政府、ベンチャー企業などで構成されるVisaのパートナーネットワークにとって明確なビジネスチャンスを創出していく。
新型コロナウイルス感染症によりデジタルファーストの未来に向けた移行が世界中で加速しており、2022年のプログラム参加企業はこの数年で顕在化した金融上、技術上の喫緊の課題に取り組むそうだ。
ニュージーランドを拠点とする国際決済および外貨両替プラットフォームのCymonzは、 お金の動きを簡素化、拡大し、新しい金銭の授受の方法を実現するという。日本を拠点とする金融データアグリゲーションプラットフォームのMoneytreeと、データアグリゲーションおよび解析を専門とするインドのフィンテックPerfiosは、アジア太平洋地域で拡大するオープンデータ環境を活用し、リスクや与信といった領域で意思決定の向上に取り組む。バングラデシュの小規模企業向けの主力デジタル決済プラットフォームTallyKhataは、小規模企業が与信枠や運転資金を確保できるよう新たな方法を開発し、包摂的な金融サービスを支援する。ホワイトラベルの暗号通貨ソリューションを提供するシンガポールのスタートアップTripleAは、デジタル通貨やブロックチェーン技術を活用した新たな決済の開発に取り組む。
Visaは2020年12月にアジア太平洋地域でAccelerator Programを導入した。これは、自国内市場で投入したソリューションが成功し、新たな段階の成長を目指すスタートアップを対象としており、シリーズA以上の成長段階にあり、アジア太平洋地域の長期的な成長に取り組み、同地域で事業を展開しているフィンテック向けのプログラムとなるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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