2015年5月29日21:16
Visa Inc.は、米国時間の2015年5月28日、金融機関とテクノロジー企業を相互に接続し、決済・商取引の新サービス導入を簡素化し、導入までの期間を短縮する「Visa Digital Enablement Program(VDEP)」を発表した。同プログラムは、Visaのトークン技術を基盤とし、全世界でVisaの顧客である1万4,500を超える金融機関および世界有数のテクノロジーパートナーからのアクセスを可能にするターンキー型で通信料不要の商取引フレームワークとなる。このほどAndroid Payを展開するGoogleが、同プログラムの最初のインターナショナルプログラムパートナーとなった。
Visa Digital Enablement Programは、パートナー企業による同社のトークン技術へのアクセスを簡素化する設計で、①VDEPを使って相互接続を実現することにより、金融機関とテクノロジー企業は短い期間でスケールメリットが得られ、煩雑な契約や技術導入も不要となる、②テクノロジーパートナーと金融機関間でパススルー費用のかからない、シンプルかつ拡張性のある商取引構造により、金融機関、加盟店、およびテクノロジー企業の成長を加速させる、③VDEPは、セキュアトークンテクノロジー、リスク対策および不正防止のサービス、顧客情報保護を組み込むことで、パワフルなセキュリティを実現、④VDEPは、1万4,500社におよぶVisaのグローバルな金融機関顧客に利用してもらえる。VDEPにより、セキュアなモバイル・デジタル決済のサービスを真に世界規模で実現する、Visaが初となるプラットフォームを金融機関およびテクノロジーパートナーに提供――といった特徴を備えている。