建設作業員のシャトルバス乗降や入退場セキュリティチェック想定の顔認証実験(大林組/パナソニック コネクト)

2022年5月13日15:40

大林組とパナソニック コネクトは共同で、建設作業員へのさまざまなサービス提供に向けた顔認証を活用した統合IDプラットフォームの構築に着手し、通勤時のシャトルバスへの乗降確認や入退場時のセキュリティチェックなどを想定した顔認証の実証実験を実施した。

顔認証実験の状況(左:路線バスでの乗降時認証、右:建設現場内での作業員認証)(大林組/パナソニック コネクト)

2社では、生体認証技術の1つである顔認証を活用し、作業員がカードやデバイスを持つことなく本人であることを証明できる統合IDプラットフォームの構築に着手した。このプラットフォームに顔画像情報と本人情報をID連携することで、顔認証でさまざまなサービスが利用できるようになる。今後、通勤時の専用シャトルバスの乗降確認や入退場ゲートでのセキュリティチェック、建設現場内での弁当や飲料の購入決済、現場内でレンタルする資機材や配達物の受け取りの際の本人確認など、さまざまなサービスの展開を図っていく予定だ。

2025年の大阪・関西万博開催に向けて建設工事が本格化する夢洲(ゆめしま)など、大規模な地域開発において優先度が高いサービスが、通勤用のシャトルバスの乗降と入退場時のセキュリティチェックとなる。近隣の駅からシャトルバスを運行することにより、通勤車両を削減でき、周辺道路の渋滞緩和やCO2排出量削減に貢献する。また、近接して建設現場がある場合、入退場時の確実な本人認証により、誤った現場への入場や不審者の侵入を防止できる。

そこで、夢洲における建設工事を想定し、作業員のシャトルバスへの乗降や建設現場への入退場時において、顔認証の確実性とスムーズさを実験した結果、サービスの提供による利便性や快適性が向上できることを確認できたそうだ。

同実証実験では、統合IDプラットフォームにはパナソニック コネクトが開発中の「Hybrid-ID」の適用を想定し、顔認証には同社のクラウドサービス「KPAS(ケイパス)クラウド」を利用した。バスの乗降口付近や、建設現場の各所に設置したタブレット端末により、事前に登録した建設作業員の顔画像との照合を行い、認証精度を確認した。

屋内、屋外、時間帯の違いなどの環境変化、顔の露出量、マスクやヘルメットの着用など条件変化を加えながら繰り返し認証を実施した結果、誤って認証される事象は発生しなかった。また、認証と同時にサーマルカメラを利用した体表面温度測定も行うことができたことから、感染リスクの低減に向けたサービス拡大の可能性も示された。

シャトルバスを想定した実験では、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の協力を得て、路線バスおよび2種類の観光バスを使用し、乗降口で顔認証し乗車する平均乗降時間を算出した。実証実験結果から、想定乗車人数を1台40人とした場合、平均して3分半程度で乗降ができる。

建設作業員に、顔認証技術の印象や顔画像を使った建設現場サービスへの期待度についてヒアリングを実施した結果、登録作業の分かりやすさや認証の技術的な面では8割以上が「満足」と回答したという。また、手荷物を持ったままでも利用でき、マスクやヘルメットを装着していても認証されるという特長を活用し、現場内のセキュリティエリアへの入場チェックや、重機利用時の非接触認証といったサービスへの期待の声があがった。

今後、2社は今回の実証実験結果をもとにサービスの具体化を進め、顔認証を活用したシャトルバス運行と入退場管理の実用化を目指す。さらに、将来のスマートでサステナブルな夢洲まちづくりへの応用も想定しつつ、顔認証による統合IDを基盤としたサービスの拡充を進めていく予定だ。

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