2022年5月23日19:57
マルチモバイル決済関連SaaSの開発を手がけるELESTYLEは、小売店舗向けマルチ決済SaaS「OneQR Retailing」において従来の顧客分析機能に加えて、決済端末のカメラ機能による「AI顧客分析機能」の提供を開始した。
OneQR Retailing AI顧客分析機能では、個人を特定しない任意の購買情報(購入商品、場所、時間、支払い方法など)に加えて、設置するKiosk端末のカメラから取得される、個人を特定しない範囲でのさまざまな情報(AIカメラによる購買分析情報=カメラ映像より推定される性別、年代層、マスクやメガネ着用の有無、表情から推測される心境など)を分析することで、より精度の高い購買/リピート分析を実現するという。
また、これらのAI解析情報は、すべて店舗内に設置された端末上で処理されるため、外部ネットワークとは切り離されて収集、分析される。映像から得られるリピート購入分析もローカル(オフライン)で行っているため、プライバシーに触れないように配慮しているそうだ。
分析指標の例として、商品を購入する利用者の年齢層、性別、マスク着用、表情から推測される現在の心境などが把握できる。また、属性分析によるアウトプットの例として、①一定期間における男性30代の利用率を把握することで、無人販売店舗の「商品ラインナップを見直すことができる、②秋冬の女性20代の利用率が高くなる傾向を把握することで「一時的に健康志向の女性が好む材料や成分を含む軽食を多く提供」といった商品ラインナップ見直しの検討をすることができる、③売上が低迷している商品の購入者属性を把握することで商品の入れ替え時期を再検討する、といったことが可能だ。
また将来は、その日の天気データなどの情報と併せて、利用者の購買傾向が分析できる項目や、AI学習機能により、定価や商品の仕入れ数量のアドバイス機能を導入する予定している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト