2022年6月7日21:30
Mastercardは、2022年5月24日、Picus Security社への戦略的マイノリティ投資により、新しい攻撃シミュレーションおよび評価プラットフォーム「Cyber Front」のローンチを発表した。同ツールは、Mastercardが強化しているサイバーセキュリティ&リスクコンサルティング事業の一環として、企業や政府機関のサイバーセキュリティ運用の耐性強化を支援するそうだ。
Cyber Frontは、脅威を防止・検知するためのサイバーセキュリティ対策の有効性を検証し、組織のデジタルエコシステムの強化を支援する常時稼働型のプラットフォームだという。Cyber Frontは、3,500以上の実際の脅威シナリオを継続的に更新するライブラリを活用することでセキュリティギャップを明らかにし、緩和策に関するインサイトをリアルタイムで提供するため、組織は継続的に検証を行い、サイバーセキュリティへの投資を改善することができるという。
Mastercardは、これまでサイバーセキュリティの新技術に投資してきた実績があり、顧客にサイバーリスクの外からと内からの両方の視点を提供しているそうだ。RiskReconの先駆的な第三者リスクスキャンと評価技術は、顧客の外から内を見るもので、世界中の顧客が企業やベンダーのリスクを評価するために使用されている。
また、Cyber Quantは、1,000以上の顧客が内部のセキュリティリスクを内側から検証し、財務の視点から定量化することを支援しているそうだ。
2021年12月にはベルギーのワーテルローにある Mastercardサイバーレジリエンスセンターの立ち上げに伴い、MastercardとEuropol(欧州刑事警察機構)がヨーロッパ全域でのインサイトを共有し、重要な活動を特定、またサイバー攻撃耐性を高めるための提携を行った。カナダのバンクーバーでは、Mastercardはデジタルおよびサイバーセキュリティ、人工知能、IoTにおけるイノベーションの加速に重点を置いたグローバル・インテリジェンス& サイバーセンター・オブ・エクセレンスへの投資を継続している。
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ペイメントナビ編集部
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