2022年9月13日8:30
CCCマーケティング(CCCMK)は、2021年3月より、Tのユニークデータやアセットを活用し、一地域、一企業だけでは解決が難しかった課題に対して、生活者を中心に業界を超えたさまざまな知見を有するステークホルダーと対話を重ねながら、世界的な課題である“持続可能な食”につながるエシカルフードアクションについて考え、行動していく共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」に取り組んでいる。
CCCMKではこのほど、「Tカードみんなのエシカルフードラボ」にて、2022年3月に発表した「エシカルフード基準(大手企業Ver.)』に続き、日本の食を支える中小企業向けに「エシカルフード基準(中小企業Ver.)」を作成し、日本におけるエシカルフード市場創出を目指すという。また、「エシカルフード基準(大手企業Ver.)」も各所の観点を受け、第二版としてアップデートしたそうだ。
「エシカルフード基準」は、「環境」「動物」「人・社会」「政治」に対して、企業や商品が倫理的な配慮がなされているのかを確認するために生み出された基準の1つだ。「エシカルフード基準(中小企業Ver.)」は、中小企業の実態により即したものとして策定した。「企業評価」と「フード評価」の2つの大項目があり、「企業評価」は4つの大項目に、15の分野に関する中項目と、37の小項目で構成されており、「フード評価」は2つの大項目に、9の小項目で構成されている。また、エシカルフードを世の中に示す際の基準として2022年時点で満たしてほしい小項目にしきい値を設定した。「企業評価」のしきい値は、法令順守に準拠した小項目が10個と、大項目「環境」に含まれる小項目のうちいずれか2個、「フード評価」のしきい値は、大項目「調達」に含まれる小項目のうちいずれか1個だ。この合計13個のしきい値を全て満たした商品がエシカルフードとなる。2022年時点のしきい値は、世界および日本国内の時勢を鑑みながら設定されたものであり、世界規模で解決すべき環境問題や人権問題を優先し、今後は社会のありかたや人々の価値観の変化に伴ってアップデートをしていく予定だ。
CCCマーケティングでは、今後、「エシカルフード基準」をもとにした「エシカルフードアクションスコア」を提供していくことで、生活者、メーカー、流通など「食」に関わるさまざまなステークホルダーと共に、エシカルフードが社会に少しでも浸透していくことを目指すという。
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ペイメントナビ編集部
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