2011年3月3日8:55
UBMジャパンが主催するネット&モバイル通販ソリューションフェア2011が2011年2月24日から25日まで、東京・池袋のサンシャインシティ 展示ホールDで開催された。
会場には「課金・決済ゾーン」も設けられ、スマートリンクネットワーク、ゼウス、デジタルガレージ イーコンテクストカンパニー、ネットプロテクションズ、ペイパルジャパン、Global Collect、SBIベリトランスが出展した。
今回の展示会では決済代行事業者が数多く出展した。ここ数年は決済代行事業者自体の競争が激化し、「手数料率の戦いになることも多い」とある決済代行事業者の担当者は話す。PCI DSSの基準に関しても「大手はほとんど取得しており、それほど差別化要因にはならない」という。そんななか、出展各社は決済手段の充実、独自のセキュリティサービス、リアル店舗への展開などで差別化を図っていた。
スマートリンクネットワークは、「統合決済サービスe-SCOTT PLUS」の機能を拡充し、継続課金を行う事業者向けの新サービスの提供を開始。インターネットのクレジット決済には、物販系を中心とした都度課金と、サービスプロバイダなどをはじめとした毎月の継続課金があるが、毎月の継続的な課金においてクレジットカード決済を導入する場合、口座振替とは異なり、請求金額が「クレジットカード会社とあらかじめ取り決めた上限金額」(フロアリミット)を超過していないかを判定する必要がある。同社では今回新たに「フロアリミット」超過時の与信(オーソリゼーション)取得を自動処理する機能を開発し、セキュアな環境を介することで請求情報を一括ファイル伝送することも可能とした。
また、社団法人日本クレジット協会(JCA)と日本クレジットカード協会(JCCA)が2010年12月14日に「新規インターネット加盟店におけるクレジットカード決済に係る本人認証導入による不正使用防止のためのガイドライン」を発表したことを受け、属性情報やセキュリティコードによる認証が行える「認証アシストサービス」と「3-Dセキュア」のPRを行った。
ゼウスは8,000サイト以上の導入実績を誇る決済代行事業者だが、実店舗、デリバリー業者など、対面取引における決済端末の販売を行っている。端末はLAN(ADSL・光)、無線(Wi-Fi)の両タイプを用意。これにより、同社では実店舗、EC店舗でクレジットカード決済処理の売上一元管理が実現する。
デジタルガレージ イーコンテクストカンパニーはセキュリティソリューション大手のラックと共同で、eコマース事業者向けのセキュリティ診断サービス「リスクサーチ」を開発。eコマース事業者が運営するサイトに対し、Webサイトの脆弱性診断を行うサービスである。また、同社ではスマートフォン向けのサービスなどもPRした。