東急、DX推進で「東急カードプラス」や東急ホテルズの「デジタルルームキー」開発を内製化

2022年10月7日7:58

東急は、2021年7月から、「まちづくりDX」を加速させるため特別組織(Urban Hacks)を設立し、新たに専門人材を迎え、デジタルサービス・プロダクトの内製開発を推進している。同社では、2022年9月29日に1年間のプロジェクトの進捗と今後の展望に関する説明会を開催した。

デジタルプラットフォームが核に
次の100年をテクノロジーで街を豊かに

説明会では、東急 デジタルプラットフォーム URBAN HACKS VPoE プロジェクトオーナー 宮澤秀右氏がこれまでの取り組みの成果や新サービスについて紹介した。

東急 デジタルプラットフォーム URBAN HACKS VPoE プロジェクトオーナー 宮澤秀右氏

URBAN HACK(アーバンハックス)は、東急グループの資産をハックして、デジタルのテクノロジーを駆使することで、人々のより豊かな暮らしを実現していくものだ。アーバンハックスは東急グループの核となるデジタルプラットフォームとして、グループの事業を横断して開発を進める組織として生まれた。宮澤氏は「東急グループは、沿線に約500万人のお客様がお住まいになり、鉄道の乗降客数においては、年間を通しておよそ9億人、グループ会社は200社以上という規模感で、沿線を中心としたビジネスを展開しております。デジタルを活用し、街にお住まいになられている方や、通勤で通われている方などに、新しいサービスや移動体験を提供し続けていく組織を目指しております」と説明する。

リアルビジネスを展開している東急の企業イメージは、ソフトウェア開発という領域に関してかなり駆け離れた存在だ。つまり、「東急が採用していきたいソフトウェアの開発人材であるデザイナーやエンジニアなどに対して、そのイメージをどうやって変え、どうやって伝えていくかというところが重要でした」と宮澤氏は打ち明ける。

東急では、約1年間で30名超のソフトウェア開発人材をチームに加えた。特に日本において、同領域の人材の獲得は非常に激化しており、これこそがまさにこれからの社会における同領域の重要性と、社会的意義を裏付けることになっているが、「そういった競争市場の中で、IT企業ではなく、ソフトウェアの開発を実際に行ったことがない企業の立ち上げの1年間として、素晴らしい成果として、採用関連の各社から評価いただいております」と宮澤氏は述べる。また、デジタルを活用し、ソフトウェアの内製開発を行うために必要な職種を募集した。

東急グループは、9月2日に100周年を迎えたが、次の100年、テクノロジーで街を豊かにすることを目指している。宮澤氏は「次の100年の第1歩となる101年目の今年、これからの社会においてますます欠かすことができなくなっているデジタルテクノロジーを駆使し、この100年で積み上げてきたリアルのサービスとの融合することで、お客様へ今までにないサービスを展開していきたいと思っております」と意気込む。リアルとデジタルの融合こそが東急における重要な戦略であり、その戦略の推進を担う組織として、アーバンハックスも、次世代の街づくりに向けて開発を進めている。

宮澤氏は“あったらいいなの未来の1日”を紹介した。近い将来、デジタル化による自動運転の技術が進み、無人で走る車が出現し、リビングからそのまま出社できるようになるかもしれない。そして、出社したオフィスでは、屋上を最大限に活用し、自給自足でサステラブルな活動を行えるようになっている。また、公園では VRなどを超える技術の出現によって、実際に恐竜のホログラムと遊べるなど、新しい体験学習ができる。夕食は余ってしまった食材などを瞬時にデータベース化し、それらを献立のメニューとしてドローンで配達し、環境にも優しい食事をする。買い物や商品に関しても、貨幣やカードなどを超えた、より便利で新しい安全な決済が出現しているかもしれない。そういった未来を創造する。他にもさまざまな領域でデジタルが進化することで、素晴らしい未来が実現されていくことを思い描いている。

そして、未来に人々の暮らしとデジタルが完全に融合し、人々が未だに想像し得ない、見たこともないような社会が実現されているという前提で、東急は今1人1人と向き合い、デジタルサービスを着実に改善していくことから始めている。

「その積み重ねが街に広がり、その便利やスマートさが、今度は社会全体に広がっていく。そういった大きなビジョンからバックキャスティング、いわゆる巻き戻して考えながら、その未来の実現のために、日々試行錯誤しながら開発を進めていきます」(宮澤氏)

「時間・経済・場所」から体験をアップデート
「東急線アプリ」は起動と同時に運行状況を確認

その具体的な開発方針として、生活の中心になる「時間・経済・場所」の3領域から体験をアップデートしていくという目標を設定した。

例えば、時間のテーマでは、“移動で24時間を新しく”という目標で、東急が100年間提供し続けてきた移動の価値を次の100年に向け、デジタルを活用してアップデートしていきたいとした。人々の移動時間を意味あるものに、そして心まで動かす新しい移動体験を提供していきたい、という目標で、今回、まずは「東急線アプリ」を新規リニューアルした。

東急線アプリでは、遅れなどの連絡をタイムリーに通知し、アプリを起動しなくても、視覚的にすぐに確認できるようになった。そして、迂回ルートの確認や 遅延証明書の発行もでき、万一の時にも人々の予定への影響を最小限に抑えるべくサポートする。また、日常使う駅を複数登録してもらい、それぞれの駅をスムーズに切り替えることができ、それぞれの駅を起点とした情報を一元化して表示できるようになった。列車の走行位置もタイムリーに表示され、乗りたい電車がどこにいるのか、すぐに確認可能だ。また、路線全体でも確認することができ、さらに電車アイコンをタップすると、その選択した電車の停車駅や到着時刻が一目で把握できる。

移動の価値に欠かせないバス機能との連携では、自分がよく利用するルートをセットでき、その停留所へのバスの接近情報や到着予定時間、混雑度を一目で確認できる。さらに、「停留所を見る」をクリックすると、 そのバスが停車する停留所の一覧と、各停留所の出発予定時間が確認できる。また、乗り場地図をクリックすると、自分が乗車する停留所の位置が表示され、迷うことなく、新しい停留所を見つけることが可能だとした。

東急線ならではのリアルタイムな移動体系を届けることで、東急線のある暮らしをもっと便利に、豊かにすることを目標に、今後も沿線の人々がもっと駅や街を好きになったと言われるような機能開発を続けていきたいとした。

「東急カードプラス」は1人1人への情報提供強化
東急ホテルズは非接触でチェックイン/アウトが可能に

次にエコノミーだ。お金と人の関係性をアップデートしたいというテーマで「東急カードアプリ」を「東急カードプラス」と名称も新たに7月にiOS版を先行リリースした。カードの利用体験は、使った瞬間はその時の消費や購入されたものが重視されて、後々請求がきて、ともするとネガティブな体験や請求金額という無機質な数字に目が行きがちだ。そういった既存の体験をデジタル活用によって改善し、新しい使い方の提案や、使った後にも、利用者との新しい関係性を築いていきたいという目標で開発したという。

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